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長崎の現役大学生経営のバーが閉店へ-FBに惜しむ声殺到

店内の様子(高原さん撮影)

店内の様子(高原さん撮影)

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 現役の長崎大学生が経営するバー「BAR PARTY GLASS」(長崎市千歳町)が1月27日で閉店することになり、フェイスブックで閉店を惜しむ声が殺到している。

高原弘史朗さん

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 店主の高原弘史朗さんは長崎北高出身で現在、長崎大学工学部3年生。同店は高原さんが2010年12月に開店した。「店を出したのは、大学に入って自分がどんな仕事をしたらいいのかずっと模索したことがきっかけ。ただ何となくお笑いに関する仕事をしたいということだけは漠然と決めていた」と話す高原さんに、ある大きな出来事が起こった。

 「19歳の時、留年が決まったことと、周りのみんなが就職活動を始めたことで、自分がどんな仕事をするのか現実的に決めなければならないという不安でいっぱいになった。そんなとき、大学時代に仲間とバーを開いて成功した人の自伝の中に『自分の周りの人たちを楽しませる店を持つ』と書いてあるのを読んで『これだ』と思った」と開店の動機を話す。23日19時ごろ、高原さんがフェイスブック上に閉店のお知らせを書き込むと、すぐにたくさんのコメントが届き始めた。

 「ビッグNでお店を開く話を聞かせてもらったのがとってもとっても懐かしいです!」「寂しい(T_T)」「えー!!!でもまた会えるよね?」「まじか!だごショック!!」「たくさんの人に出会えたパーティーグラスに感謝です!」「住吉が寂しくなるねー!2年間お疲れ様!」「まぢかよー!長崎行ったときどうすればいいと?」

 高原さんは「右も左も分からない状態で始めた店だが、たくさんの人に支えてもらい2年間続けることができて心から感謝している。個人的な事情でこんな形であっけなく終わってしまうのはとても不本意だが、それ以上に愛してくれた皆さんに本当に申し訳ない気持ちでいっぱい」と振り返る。「思い出は数えきれないくらいある。店の企画で100人ほどで修学旅行したのが楽しかった。中学生みたいに班を作って絵付け体験や酒造体験をしたことは忘れない。昨年の夏はバーベキューをしながら、みんなで真っ黒になったのも楽しい思い出」とも

 24日は臨時閉店し、25日~27日の3日間「閉店感謝セール」として1,500円飲み放題で営業する。「在庫の酒を皆さんで飲み干してもらいたい。隠していた訳じゃないが、本当は6年生なので3留している。でも、じっくり充電して三流ではなく一流を目指して戻ってきたい」と意気込む。

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