昨年夏、長崎市池島を舞台にロケが行われた映画「池島譚歌(たんか)」の完成前試写会が2月12日、長崎市公会堂(長崎市魚の町)で行われる。
同作品は、親と子の絆をテーマに、かつて炭鉱の町として繁栄していた池島を舞台に小学生の男児が友情の大切さや命の尊さを知っていくヒューマンドラマ。昨年7月25日から島内で撮影を行い、長崎港での最終ロケ(9月2日)では、全長1キロに及ぶ撮影用のレールを用いて移動撮影距離の世界記録に挑戦したことでも話題になった。1キロにこだわったのは、荻野欣士郎監督が「岐路」と「帰路」にかける思いを表現したのだという。キャストには俳優の金子昇さんのほか、公募により一般市民が多数参加している。
試写会では映画完成に向けた最後の仕上げとして、完成前の作品を上映。より良い作品にするため、試写を見た人たちの意見を取り入れ、最終的な編集を行って完成させる。これはハリウッド映画の製作手法としてアメリカでは一般的だが、日本では行われていないという。
試写会では荻野監督や金子昇さん、主演の子どもたちをはじめ出演者らが舞台あいさつに立つ。会場では映画ロケ風景などの写真展示や、池島譚歌のオリジナルキャラクター「タンコロボックル缶バッジ」の販売や抽選会も予定する。試写会の対象者は招待客のほか、応援する会の応援チケットを持つ人、池島ツアー参加者。対象者以外でも当日会場で応援チケット(1人ー1,000円)を購入すれば鑑賞できる。
18時開場、18時30分開会。