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長崎まちづくり屋、「ペコロスネクタイ」を書店で販売

「ぜひ見に来てください」と呼び掛ける好文堂書店の森岡文子さん

「ぜひ見に来てください」と呼び掛ける好文堂書店の森岡文子さん

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 長崎にちなんだグッズを企画・販売する「長崎まちづくり屋」(長崎市魚の町)が4月22日、認知症の母との日常を描いた漫画「ペコロスの母に会いに行く」の原作者・岡野雄一さんと共同開発した「ペコロスネクタイ」を発売した。

「ペコロスネクタイ」

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 同作品は、岡野さんが施設で暮らす認知症の母親に会いに行く日常を独自の視点でユーモラスに描いた漫画。昨年1月に500部を自費出版したことが発端となり、ソーシャルネットワークを通じて話題が全国に広がった。その後、「時代屋の女房」「塀の中の懲りない面々」など多くの話題作を手掛けた森崎東監督で映画化されることになり、書籍は西日本新聞社から商業出版化されて12万部を超えるベストセラーに。医療や福祉系の教育機関などで教科書として採用するところも現れた。現在、映画は全ての撮影を終えて編集作業が進んでおり、今秋全国公開される予定。

 長崎にちなんだネクタイなどの「ご当地雑貨」を企画・販売する同社。昨年10月ごろ、高島茂夫社長と岡野さんが雑談をしているとき、「ペコロスネクタイ」のアイデアが浮かんだという。ネクタイのイラストは岡野さんがネクタイ用に描き下ろした。準備を進めているときに「ネクタイを書籍型のケースに入れたら面白いのでは」というアイデアが浮上。紙箱の製造を手掛ける旭屋(時津町)の協力により書籍そっくりのケースが完成した。ケースの裏側には書籍と同じように「奥付」を用意。「2013年4月22日・初販第一回発売」と記されている。さらにケースが開かないように止める紙製の「帯」が付いており、「映画『ペコロスの母に会いに行く』を応援します」とメッセージが添えられている。販売方法もこだわった結果、インターネットによる通信販売以外に「好文堂書店」(浜町)で「書籍と同じように」店頭販売することが決まった。

 専用の販売サイトも、同映画の応援フェイスブックページそっくりにパロディー化して作った高島社長。トップページ用のイラストも岡野さんが描き下ろした。「遊びと本気の同時進行で、友人でもある岡野さんを応援できてうれしい。材料はシルク100%。長年お願いしている国内の業者が丁寧に作っているので、仕上がるまで時間がかかったが品質は信頼できる。売り上げの一部は映画の支援のために使う」と高島社長。

 価格は5,980円。

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