学ぶ・知る

長崎・銀屋町教会で「チャリティーバイオリンコンサート」-福島の農業を支援

  •  

 長崎銀屋町教会(長崎市銀屋町)で5月6日、札幌交響楽団のコンサートマスターなどを務めたバイオリン奏者の三上亮さんを招いて福島の農業を支援するためチャリティーコンサート「~バイオリンの奏~福島に想(おも)いを寄せて」が開かれる。主催は平和と祈りコンサート実行委員会。

 「原爆が投下された長崎で、原発事故により被災した福島に思いを寄せてバイオリンコンサートを開く。いまだに続く原発事故の現状を知ってもらうのと同時に癒やしの空間を提供したい」と実行委員会担当者。

[広告]

 三上さんは6歳ごろから母親の手ほどきでバイオリンを始め、高校在学中の1993年に全日本学生音楽コンクール東京大会で2位入賞。東京芸術大学を主席で卒業した後、アメリカとスイスに音楽留学した。日本音楽コンクール第2位、ブリテン国際バイオリンコンクール特別賞受賞等、国内外で数々の賞を受賞している。帰国後、札幌交響楽団のコンサートマスターを4年間務めた。さまざまなオーケストラにゲストコンサートマスターとして招かれる傍ら、国内最高峰のコンクールである日本音楽コンクールの審査員も務めている。ヴィルタスカルテットのメンバーとして福島県いわき市を拠点に活躍。小澤征爾さん率いるサイトウキネンオーケストラのメンバーでもある。2008年、最初のアルバム「ツィガーヌ」を発表。2013年2月にセカンドアルバム「奏」をリリースした。NHK-FM名曲リサイタル、「気ままにクラシック」などにも出演している。現在東京芸術大学非常勤講師。

 コンサートの収益金は、経費などを除いた全額を福島の農業支援活動を行うNPO法人「いわきワールド田んぼプロジェクト」に寄付する。同NPOはオーストラリア・タウンズビルの温暖な気候を利用し、3カ月交代で福島の農家とその家族を同地に呼び寄せ年4回の稲作に従事してもらい、その収益金を分配する活動を行っている。代表の白土健美さんは21年間、オーストラリアで写真会社を運営しながらプロカメラマンとして活躍していたが、実家の事情で2006年に帰国。東日本大震災の際、いわき市にある白土さんの自宅は半壊した。放射能汚染のために希望を失いかけていたが、「未来の子どもたちのために何とかしなければ」と決意。いわき市と姉妹都市であるオーストラリア・タウンズビルに渡り、日本のコメ作りを始めたという。

 同担当者は「このプロジェクトを支援することで、福島の農業者が放射能で被ばくした体をリフレッシュしながら夢と希望を持って安全な農作物を作ってもらえる。まだ30席ほど残っているので、ぜひ聴きに来てほしい」と呼び掛ける。

 開場14時、開演14時30分。参加費は2,000円(当日券は2,500円)。小学生以下無料。定員120人。