長崎在住の女性が新しい「映画祭」を企画し、4月の開催に向け準備を進めている。
企画した土岐香さんは長崎生まれの長崎育ち。地元の短大を卒業後、銀行に勤務。内気で活動的ではなかったが4年前、あるきっかけから気持ちが急に前向きになり、周囲が驚くほど性格が明るく活発になったという。
「何か自分ができること、自分にしかできないことをやりたいと思い立ち、映画が大好きなので映画祭を企画した」と話す土岐さん。知人にアドバイスをもらったり、メディア関係企業の協力を得たりして自力で配給会社と交渉した。上映を予定する作品は『アメリ』『トレインスポッティング』『冒険者たち』『若草の萌えるころ』『髪結いの亭主』『ハロルドとモード』『渚のシンドバッド』の7本。
ヒッチコックの映画を見てから心底映画に魅せられたという土岐さんは「選んだ作品の共通点は普通に生きられない人たちの物語。『アメリ』は不器用で妄想する女性の話、『トレインスポッティング』はヘロイン中毒者の話、『髪結いの亭主』はフェチの世界」と解説。「特に『渚のシンドバッド』は1995年に長崎を舞台に地元出身の監督が撮った同性愛の映画で『ロッテルダム国際映画祭』などでグランプリを受賞した作品。7本の映画を通していろいろなジャンルと楽しみ方があることを多くの人に体験してもらいたい」とも。
映画祭の開催期間は4月19日~25日を予定。場所は長崎セントラル劇場(長崎市万屋町)。期間中は1日6本程度を上映したいという土岐さん。18日にオハナカフェ(浜町)で音楽イベントの前夜祭も予定する。「どれも個性的な作品が集まり自分も楽しみ。準備が整ったらあらためて告知するので、若い人から年配の人までぜひ見に来てほしい」と参加を呼び掛ける。
問い合わせはメール(kaori777z-eiga@yahoo.co.jp)で土岐さんまで。