長崎・浜町アーケードの「bg cafe」（長崎市浜町）で10月13日、社会人100人と大学生100人が交流するイベント「ちゃんぽんパーティー」が開かれる。主催はちゃんぽん学校

　同イベントは「ちゃんぽん学校」代表の小田祟文さんが、独・ベルリンで活躍する長崎出身の兄弟テクノアーティスト「Sub Human Bros」の弟、豊さんと約5年前に交わした約束がきっかけ。ドイツに旅立つ3カ月前、彼らを福岡の路上ライブで偶然見かけた小田さんは、その演奏に釘付けになった。

　「出会いのインパクトが強烈だった。豊さんとは数回しか会っていないが、友だちは会った回数や時間の問題ではない。相手をどれだけ思うことができるかが大切。5年前、ドイツで成功したら必ず長崎に呼んでライブを開くと約束した」と振り返る。

　小田さんは、「自分は21歳で音楽イベントを初めて手掛けて以来、さまざまなイベントに携わってきた。仕事柄、多くの人たちと出会いに関する話をしてきたが、友だちがいないと打ち明ける人が少なくない。現代社会はコミュニケーション能力の低下が問題視されている。このイベントに参加してもらうことで、『参加者に友だちを作ってもらう』手伝いができないかと企画した。これが友だちとの長年の約束を果たすために開かれる意義は大きい」と力を込める。

　これまで婚活イベントや恋活バスツアーなど、主に男女の出会いを手掛けてきた小田さんは、「社会人と大学生の交流」というコンセプトに初めて挑む。「ちゃんぽんパーティーと名付けたのは、形容としての『混ぜる』という意味があるから。社会人と大学生が交流する場所は意外と用意されていない。学生にとってはまだ見ぬ社会に対する知識を少しでも得るために。社会人にとっては学生の初々（ういうい）しさを自分に置き換えて思い出してもらえれば」と説明する。

　「ちゃんぽん」という名前の通りにさまざまなジャンルのブースやショーを用意する同イベント。ちゃんぽん学校の活動コンセプトにあたる「まんなかプロジェクト」の一環として、「マンパワー」で「ながさき」が「かわる」という意味合いが込められている。「Sub Human Bros」をはじめ、レゲエ音楽やベリーダンス、和太鼓衆「大鬼侍」や大学生のアカペラユニット「はもねぴあ」などが参加。ブースではマジックショーやダイエット、ヨガなどを用意する。

　開催時間は19時～23時。入退場自由。チケットは社会人＝1,500円（大学生＝1,000円）。いずれも当日券は500円加算となる。

　「社会人も大学生も、ぜひ新しい出会いを見つけてほしい。友だち100人できるかな？」とも。