長崎歴史文化博物館（長崎市立山1、TEL 095-818-8366）で現在、企画展「長崎スポーツ博覧会・目指せ！未来のアスリート」が開催されている。

　同展は現在開催中の「長崎がんばらんば国体」（10月22日まで）と11月1日～3日に開催される「長崎がんばらんば大会」を記念して、スポーツに対する理解・関心を深めてもらおうと「長崎がんばらんば国体文化プログラム」の一つとして開催される。長崎とスポーツの深い関わりや歴史が貴重な資料とともに紹介されている。

　「長崎スポーツ事始め」コーナーでは、江戸時代に初めて出島に伝えられたスポーツを描いた絵巻物や国民体育大会、オリンピックなどの歴史を紹介。同館所蔵の「紅毛雑話」（森羅万象）では長崎に伝来したバトミントンに関して当時のラケットやシャトルについての記述が、「唐蘭館絵巻・玉突き図」（川原慶賀）では出島でビリヤードに興じている人の様子が描かれている。

　「長崎アスリートの殿堂」コーナーでは、日本サッカーミュージアム所蔵の吉田麻也選手のユニフォームや、内村航平選手がロンドンオリンピックで獲得した「体操男子個人総合金メダル」、プロレスラー「力道山」の結婚式で引き出物として配られチャンピオンベルトを模した飾りが施された小箱、1969（昭和44）年の長崎国体で使われた炬火トーチなどが展示されている。体感コーナーでは、実際のスポーツ用具に触れたりスポーツに関する映像を楽しむことができる。

　関連イベントでは、マラソンの日本最高記録保持者・高岡寿成さんや専修大学陸上部監督の伊藤国光さんによるアスリートトーク「人類は2時間の壁を破れるか」を開催（10月25日13時～）。翌26日には長崎県立長崎明誠高校なぎなた部による「なぎなた演武」も披露される（13時～、15時～）。3階ロビーでは映画「東京オリンピック」のダイジェスト版（約15分）を常時上映する。

　入場料は500円（高校生以下は無料）。開館時間は8時30分～19時（最終入館18時30分）。11月3日まで。