見る・遊ぶ

長崎で「Xマスアート体験会」-腕にサンタや雪の結晶など

完成したクリスマスアート。左から西村さん、徳永さん、井上圭子さん

完成したクリスマスアート。左から西村さん、徳永さん、井上圭子さん

  • 0

  •  

 布ナプキン専門店「りぼん」(長崎市万屋町)で11月29日、クリスマスにちなんだデザインのボディージュエリーを体験する「クリスマスアート体験会」が開かれた。

シールを当てて位置決めをするところ

[広告]

 同会はボディージュエリーサロン「香凛(かりん)」(長崎市鳴滝2)店主の西村香年子さんが「誰もが手軽にボディージュエリーを体験してもらおう」と開いたもの。西村さんがデザインした豊富な「クリスマスアート」のステンシルシートから選び、指導を受けながら「自分でボディージュエリーを体験してみる」企画。料金は1柄あたり800円。

 長崎市出身の西村さんは、武蔵野美術大学(東京都小平市)でデザインを学び、長年デザイン関係の仕事に従事してきた。20代のころから親しんでいる社交ダンスをもっと楽しくできるアイテムはないかと探していたところ、2年ほど前にボディージュエリーに出合った。「ボディージュエリーはラメのキラキラが楽しめるが、一番大切なのはデザイン。長年、お客さまの要望に応じてインテリアやグラフィックデザインの仕事をしてきたが、ボディージュエリーに関しては『アート&エレガンス』というデザインテーマを貫いている。年齢を問わず多くの女性に楽しんでもらいたいので、それは今後も変わらない」と力を込める。現在、カルチャースクールでボディージュエリーの講師を務めている。

 豊富なデザインの中から雪だるまの柄を選んだのは、大村市から参加した徳永和(かず)さん。「たまたま用事で長崎市内に来たが、楽しいイベントに参加できてラッキー」と笑顔を見せた。西村さんは右腕が利き腕だという徳永さんの左腕をアルコールで消毒。「何だか予防接種みたい」と照れ笑いする徳永さん。雪だるま柄のシールを腕に当て、最初の位置決めを行った。「好きな色を選んでくださいと先生に言われたが、あまりに多くて悩む」とも。

 「手袋や服のボタンなど、周囲のラインとつながっていないパーツは外れやすいので、気をつけて」という西村さんのアドバイスを聞きながら、慎重にシールを自分の腕に転写した。転写されたシールの上から筆でグルー(肌専用の接着剤)を伸ばす。「もっと思い切って。そこは慎重に」西村さんの細かいアドバイスに徳永さんはおっかなびっくり。「後から修正できるから、そんなに怖がらなくてもいいですよ」と西村さんが声を掛けると、ほっと胸をなでおろした。

 「先生のきれいな作品を見たら、とても自分では無理だと緊張した。やってみたら面倒な部分はあったが意外と簡単にできた」と振り返る徳永さん。一番難しいところは、グルーが乾くまで待つ工程。乾いたグルーは透明になってしまうので、どこに塗ったか分からなくなる場合があるという。

 西村さんは「私自身、何度も塗ったところが分からなくなって失敗した。ラメの振り方にもコツがある。これは怖がらずに慣れるしかない」とアドバイス。指示に従って徳永さんがラメを大胆に振り掛けると、雪だるまの輪郭が現れた。あふれたラメの粉は指先でていねいに元の位置に盛り付ける。顔やマフラーなど、ほかの色を使う部分には筆でさらにグルーを塗って別色のラメを振り掛ける。これらの工程を繰り返した後、ブラシで余分な粉をていねいに取り除くとオリジナルの「雪だるまアート」が現れた。

 「途中はどうなるだろうと心配だったが、すてきな絵が現れた。教えてもらいながらも、自分で作り上げたことに感動」と徳永さん。記念撮影でポーズを取ると、思わず笑顔に。

 西村さんは「本来、ボディージュエリーの需要は肌が露出する夏場がメーン。手元のおしゃれはシーズンに関係なく誰でも楽しめるはず。敬遠される理由の一部には、『ボディージュエリーって、デザインがちょっと私には合わない』という人たちがたくさんいることも事実。そんな人たちにこそ、『アート&エレガンス』のデザインをさりげなく楽しんでもらえれば」とほほ笑む。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース