NHK長崎放送局(長崎市西坂町)で11月28日、大河ドラマ「龍馬伝」最終回のパブリックビューイングが行われた。
会場となった同局のスタジオでは、約80人の参加者が龍馬伝の最終回を見送った。放映に先立ち、同局の合田敏行局長から「この1年間どうもありがとうございました。これも一つの始まり。皆さんとの間にできたつながりをこれからも大事にしていきたい」とあいさつ。放映が始まると客席からは、すすり泣く声も聞かれた。
放映後のファンミーティングで、東京から駆け付けたチーフプロデューサーの岩谷可奈子さんは「現代では命を懸けることはなかなかない。だが龍馬が生きた時代は命を懸けなければいけなかった。『命を使いきれたか』というのがこのドラマの主張であり志しだったと思う」と語った。
今回のパブリックビューイングは、長崎市民などからの強い要望に応える形で同局が実施したもの。ドラマは長崎ロケが2回行われ、ハウステンボスの観光丸がロケに使用されたり、長崎で復元された亀山焼が小道具として使われるなど、1年間を通して長崎市民の注目を集めてきた。
ドラマ放映後は、龍馬伝のファンが集まり、長崎、福岡、高知を結んでユーストリーム生中継が行われ、龍馬伝への思いを語り合う催しも行われた。
12月29日・30日には総集編の放送が予定されており、30日の放送では、岩崎弥太郎役を演じた香川照之さんが長崎を訪れ、龍馬ゆかりの地を巡りながら番組をナビゲートする予定。最終回は終わったが、龍馬伝の放映はまだ残っている。長崎での盛り上がりはまだ続きそうだ。