龍馬ゆかりの地を巡る電子書籍アプリケーション「Location Base Magazine龍馬伝」を使った長崎ツアーが11月20日・21日、長崎市内で行われた。

　同アプリは、博報堂DYメディアパートナーズ（東京都港区）が10月5日から提供を始めたもの。NHK大河ドラマ「龍馬伝」の原作ストーリーや名シーン、龍馬ゆかりの長崎、高知、京都、東京などの観光情報を掲載するもので、龍馬伝の世界と現実を融合させた新しい旅体験が楽しめるが特徴。龍馬が訪れた場所をテーマにした電子マガジンも毎週配信している。iPad やiPhone3GS、iPhone4などに対応している。

　ツアーには、同アプリの開発者を含む14人が参加。iPad やiPhoneを片手に、長崎市亀山社中記念館、風頭公園の龍馬像、グラバー園など長崎市内の龍馬ゆかりの地を訪れた。参加者は、実際に特定の場所を訪れた際だけ利用できる「ジャケットカメラ」など現地限定機能を使い、長崎の旅を楽しんだ。一行がグラバー園を訪れた際、近くで観光案内していた長崎さるくのガイドがiPadをのぞき込むシーンも。新しいデバイスを使用した観光情報の提供手段に興味を示した。

　同アプリを開発者した同社の上路健介さんは「実際に歩いてみると、長崎と東京の通信環境の違いや現地で得たヒントなどがあり、ツアーを企画して良かった。グルメ情報など実際の旅を楽しめる機能も充実させていきたい」と話す。

　同アプリはApp Storeで無料ダウンロードできる。提供は2011年3月末まで。