長崎県美術館で「木梨憲武展」-20年間の作品、約300点

オブジェに登っておどける木梨さん

オブジェに登っておどける木梨さん

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 長崎県美術館(長崎市出島町)県民ギャラリーで3月6日、タレントの木梨憲武さんの巡回アート企画展「木梨憲武展×20years INSPIRATION-瞬間の好奇心」が開幕した。

テープカットの様子

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 木梨さんは1962(昭和37)年3月9日生まれ。1980(昭和55)年、テレビ番組「お笑いスター誕生」で10週勝ち抜いてグランプリを獲得。同年、相方の石橋貴明さんとお笑いコンビ「とんねるず」を結成する。会場内で利用できる音声ガイド(利用料520円)の中で木梨さんは「1994年、バラエティー番組でフランスの画家と美術対決した。マジック1本で絵を描く巨匠『のりたろう』に扮(ふん)したところ、2勝1敗で勝ってしまったことが絵画制作のきっかけ。画家は相当ショックを受けていたようだ」と説明する。

 同展では制作を始めた1994年ごろから最新作まで、およそ20年間にわたり制作された作品を中心に、ドローイング、オブジェ、映像など約300点を展示する。会場内には大きなキャンバスに描いた作品から段ボールをちぎって制作したもの、木片を集めて作ったものなど、作品は木梨さん自身が開幕直前まで展示も手掛けた。中には「仮面ノリダー」やリアルな木梨さんの顔のオブジェなど、ファンを楽しませる作品も並ぶ。

 長崎から初披露される作品「フェアリーズたち」は、およそ1000点に及ぶ小さな妖精たち。主に段ボールをちぎったり、細かい加工を施したりして制作されている。木梨さんは「昨年5月に東京上野からスタートして石川、岩手、兵庫と回ってきた。長崎から初めて公開する作品もあるので、長崎の人たちに何かを感じてもらえればうれしい」と話す。報道陣から自身の誕生日が近づいていることについて質問されると、「まもなく53歳を迎えることができる。手伝ってくれる友だちや、みんなにサンキューと伝えたい」と笑顔を見せ、写真撮影の際には大作のオブジェに登っておどけて見せた。

 開館時間は10時~20時(最終入館は19時30分)。入場料は、大学生以上=1,100円、中高生=800円、小学生以下無料。4月12日まで(3月9日・23日は休館)。

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