買う 学ぶ・知る

長崎市立図書館に震災4周年展示「3.11あの日からのメッセージ」-関連図書など約70点

東日本大震災4周年コーナー

東日本大震災4周年コーナー

  • 0

  •  

 長崎市立図書館(長崎市興善町)で現在、東日本大震災4周年展示「3.11~あの日からのメッセージ~」が設置されている。

展示する図書の一部

[広告]

 同館は2008(平成20)年1月、市役所や県庁、繁華街から近いオフィス街にある新興善小学校跡地に開館。それまでは都道府県庁所在地で唯一、長崎市だけ市立図書館がなかった。同館は桑名市立中央図書館(三重県桑名市)、稲城市立図書館(東京都稲城市)、東京都府中市立図書館(東京都府中市)に次ぎ、日本で4番目にPFI方式(民間資金を利用して、民間に施設整備と公共サービスの提供を委託する手法)によって建設された。

 地下に64台分の駐車場(有料)を備え、1階と2階の図書館スペース以外にホールや集会施設を一体的に運用。多目的ホールでは定期的に映画上映(無料)なども行っている。原子爆弾に被災した際、小学校が救護所として利用された現場であることから、救護所の様子をビデオ映像などで伝える展示スペース「救護所メモリアル」(入場無料)を併設する。閉架図書の一部は自動化書庫(55万冊収容可)で管理するほか、図書にはICタグを貼付して自動貸し出し機や盗難防止ゲート、自動仕分け機などに対応している。

 同館では東日本大震災に関連する図書などを集めた震災展示コーナーを2011年から毎年、館内の場所を移動しながら設置している。今年は1階のエレベーター横、「今日返ってきた本」コーナーに並んで設置。およそ70センチ幅ほどの書棚4段に、東日本大震災に関する絵本、写真集、小説、防災マニュアルなど、ジャンルも大きさもさまざまな図書、70冊ほどを展示する。これらの図書は通常通り貸し出しも可能。ほぼ毎日、図書館に通うという市内在住の女性は「あの衝撃的な映像を見た日から4年も経つのかと思うと、月日の流れが本当に早いと感じる。震災の記憶を風化させないためにも、(展示を)これからも続けてもらいたい」と話す。

 開館時間は10時~20時。火曜休館。震災関連展示は3月14日まで。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース