「生まれ故郷の長崎が大好きで、長崎から活躍する女性を増やしたい」とフリー看護師として働きながら「長崎きれか会」などを立ち上げた荒木愛梨さん。年齢や環境関係なく挑戦できる「学び続ける場」をつくりたいと新たなチャレンジに取り組んでいる。
【笑顔を見せる荒木さん】
1987(昭和62)年生まれの荒木さんは高校卒業後、すぐに結婚。もともとヘルパーを志していた荒木さんは出産後に介護福祉士を取得して働いていたが23歳のときに妹が病気で亡くなったことがきっかけで、「自分の人生をもっと楽しむためにステップアップしたい」と一念発起し、31歳で看護師資格を取得。3年間病院に勤務した後に退職し、現在はフリーランスの看護師として訪問看護や検診の現場で活躍する傍ら、3児の母として子育てにも奮闘している。
モデルや料理家としても活動する荒木さん。地元企業のホームページやCMなどのほか、地元で活動するシンガー・ソングライター・RIKOさんのミュージックビデオにも出演するなど活動の幅を広げている。
【荒木さんが出演するMV】
「長崎で活躍する女性と互いに学び合い、高め合える集まりをつくりたい」と昨年1月、「長崎きれか会」を立ち上げた。美容やヘルスケアなどジャンルを問わずフリーランスや経営者を中心に20人ほどの女性が所属。月に1度集まり、ランチを楽しみながら「ライフワークバランス」「自立マインド」などテーマを決めて学ぶ機会を設けてきた。
知人の紹介で2020年にミスコンにも出場した経験があるという荒木さん。ウオーキングやボディーメークなど学び、「『自分がどう見られているか』ということを意識して行動することで所作や行動も変化し、自信につながったのと同時に、共に学び、高め合える仲間に出会い、大切さに気づいた」と振り返る。
【自身が出演した長崎のフォトスタジオの広告写真を紹介する荒木さん】
「長崎で輝く女性をもっと増やしたい」と話す荒木さん。ワンストーリーアワード長崎大会の事務局として11月18日、「THE VILLAS NAGASAKI」(長崎市福田本町)で「ワンストーリーアワード2024 NAGASAKI」の開催を決めた。
「人生を讃(たた)える祭典」をテーマに、誰もが年齢や環境関係なく挑戦できる「学び続ける場」の創造を目的とする同イベント。ミスコンの要素を取り入れ、外面、内面、精神面の3つのバランスを整え、健康で美しくあるために「今必要なこと」を学ぶ「心身美在」をモットーとしている。言語や文化など国際交流を目的とした学びの場を設けることで「何かにチャレンジしたい」という女性が自身を知り、知識や知見を深めると同時に強みを生かして活躍するためのきっかけづくりを目指すという。
現在、参加者を募集している。誰もが年齢や環境に関係なく挑戦できるよう20~50代と60代以上の5部門を設ける。参加者全員に賞を用意し、最優秀賞の受賞者には日本大会への参加権利が与えられる。
参加者はアワード当日に行う「自身の目指す人生の物語」についての発表を目指し、月1~2回ほどのレッスンを通じてセルフプロデュースを行うほか、「可能性の扉を開いていくためのさまざまな学びを通じて『自身のストーリーを紡ぐ』ための準備を進める」という。
「『長崎と輝くあなたのストーリーがここから始まる』をテーマに掲げている」と話す荒木さん。「人口流出が大きな課題となっている長崎。長崎が好きだけど仕事がない、活躍できる場がないと地元を離れていく人が多い。女性が長崎で活躍できる環境を作り、『長崎で夢をかなえたい』という女性を増やすことで長崎を盛り上げていくことにつながるのでは」と話す。「長崎ならではの歴史や文化についての学びも独自に盛り込んでいる。イベントで入賞を目指すためではなく、イベントをきっかけに参加者が共に高め合える仲間や地元企業などとつながり、活躍するきっかけになれば」とも。
【参加を呼びかける荒木さんと事務局スタッフの山中さん】
参加費はエントリー料とレッスン料合わせて8万円。8月14日まで。
参加希望者向けに着物文化とともに長崎アワードの世界観を体験できるイベントも6月12日、地球館(東山手町)で行う。
※ワンストーリーアワード2024 NAGASAKIの開催日・場所が11月17日、「三原庭園」(三原2)に変更になりました。(9月23日追記)