プロサッカークラブ「V・ファーレン長崎」(諫早市)は9月18日、クラブ公式ホームページ上で石神直哉選手(MF)をはじめとする5選手の「ふんどし姿」を公開した。
ふんどし姿を披露したのは石神選手のほか、高橋祐太郎選手(FW)、三鬼海選手(MF)、上形洋介選手(FW)、三浦雄也選手(GK)の5人。同チームが長崎市内にある「ふんどしセレクトショップ・TeRAYA」(長崎市大浦町)とコラボ制作したPRチラシで、石神選手をセンターにして「V字型」に並んだ5人が「ふんどし一丁」で腕組みしながら仁王立ちしている。
同クラブで広報を担当する新ケ江周二郎さんが同店を訪れたことがコラボのきっかけ。新ケ江さんは「店があることは知っていたが、思ったよりさまざまなバリエーションがあることに驚いた。これならクラブのオフィシャルグッズとして何かできるかもしれない」と企画を練り上げた。同クラブはこれまでにも、さまざまな地元企業・店舗などとコラボ企画を行っている。
申し出を受けた同店店主・かのこゆりさんは「完成したPRチラシを見て感動した。体をスマートに鍛えた男性が腕組みして立ち並ぶ姿は圧巻」と笑顔を見せる。同店のオープン当初から「ふんどし姿のサッカー選手ってインパクトあるだろうな。いつかコラボできたらいいなあ」と、同クラブとのコラボを夢見ていたが「自分から持ち掛けるほどの勇気もお金もなかった」という。「私の夢をかなえてくれる人が向こうからやってきて驚いた。新ケ江さんが王子さまに見えた」とも。
センター・石神選手が着用するのは、TeRAYAオリジナル「大人のワイン越中」(3,980円)。鮮やかなワインレッドの生地は綿45%、麻55%で「軽くて通気性がいい」という。同じくTeRAYAオリジナル「迷彩越中(カーキ)」(3,500円)を着用するのは高橋選手。素材は綿100%で、「気持ちよくてやさしいWガーゼで、サイズも柄も男女ともに合うデザイン。バリエーションは3色あるので、色違いの『ペアふん』として楽しめる」とかのこさん。
三鬼選手はZOOシリーズ「きりん」メンズを身に着ける。家族全員で楽しめるように、キッズ(幅約19センチ×長さ約70センチ、ひもの長さ約110センチ)、レディース(同サイズ、ひもの長さ約145センチ)、メンズ(幅約27センチ×長さ約90センチ、ひもの長さ約155センチ)の3サイズを用意する(以上、3,200円。綿100%)。
上形選手は、手ぬぐいのネットショップ「あひろ屋」と同店のコラボ商品「滝縞」(3,250円)を着用する。日本の伝統的な染色技法「注染」にこだわり、防染糊(のり)で型付けした布を重ねて上から染料を注ぎ、下から吸引して染め上げている。表裏一体で染まるため、裏表がない(=表なし)「おもてなし」の心を表しているという。綿(特岡)100%を使用。1色のみ。
ゴールキーパーの三浦選手は「日本ざんまい・浮世絵づくし」(3,800円)を身に着ける。男女兼用フリーサイズ(幅約28センチ×長さ約90センチ、ひもの長さ約150センチ)で、生地はシーチング(綿100%)。かのこさんは「外国人の人気ナンバーワン」と力を込める。
9月23日、ホームゲーム「ツエーゲン金沢戦」の試合会場ではコラボグッズ「とにかく勝ちたい『V・ふん』」が限定発売された。
J1昇格へ向けて選手、ファン・サポーターが持つ「とにかく勝ちたい」という気持ちと、「もう一度、ふんどしを締め直して戦おう」という思いを込めたオリジナルふんどし「V・ふん」は、長さ約90センチ、幅約35センチのフリーサイズ・越中ふんどし。素材は綿100%で、イメージカラー2色を「ひもにオレンジ、ふんどし本体にはブルー」で配色。腰の部分には同クラブのマスコットキャラクター「ヴィヴィくん」と、同店のふんどし天使「マイケル」をあしらい、前垂れ部分には同クラブのエンブレムが配置されている。価格は4,320円で50枚(1人1枚限り)限定で販売した。購入者には同グッズを着用した選手のオリジナルポスター(A2版)が進呈された。
これらの情報はインターネットでも拡散。台湾など海外のサイトでも「日本のふんどし、かっこいい」などと話題になった。わずかに残った「V・ふん」は現在、同店と「みらい長崎ココウォーク」(茂里町)5階にある「V・ファーレン長崎 ココウォークサテライト 三菱電機スタジアム」(通称=ココサテ)で販売する。
ポスターの中で石神選手は「最初は少し抵抗があったが、着用してみると爽快感があって良かった。ボクサーパンツのような締め付け感がなく、はき心地がいい。ぜひ試してみてほしい」と感想を寄せている。