長崎市北部に隣接する時津町・マリーナアルパマ(時津町久留里郷)で11月15日、地域活性化イベント「くるりマルクト」が開催される。
イベント名の「くるり」は開催地の地名。マルクト(MARKT)は「市場」を意味するドイツ語で、フランス語の「マルシェ」やスペイン語の「メルカド」とほぼ同義語。
発起人の一人・浜田祥子さんが「時津町は大型店舗が次々に進出してきて、にぎわっていた商店街がどんどん寂しくなってしまった。何とかして昔の活気を取り戻すために何かやりたい」と提案したことに、地元の商店主らが賛同。商店主らとのネットワークが乏しい浜田さんたちに代わり、地元商店街のベテラン商店主やたくさんの同業者仲間を持つ飲食店主らが仲間に協力を呼び掛け、わずかな時間で30店の出店者が集まった。
会場はモーターボートアリーナの駐車場。「お好み焼き」「丸天五島うどん」「中津空揚げ」「クロワッサンたい焼き」「シフォンケーキ」「タピオカドリンク」などの飲食店やスイーツ店、カフェ、さまざまなタイプの雑貨店、自然農園やお茶の販売店、リラクセーション、不動産会社など多種多様な店が参加する。ハイブリッド自動車の試乗会も行う。
11時30分~12時と14時~14時30分の2回、プロサッカークラブ「V・ファーレン長崎」(諫早市)のクラブマスコット「ヴィヴィ君」が子どもたちに風船を配る予定。ソフトバンクロボティクスが「感情を認識するロボット」として今年6月に発売したパーソナルロボット「Pepper」も来場者と交流する。
浜田さんは雑貨店に勤務する傍ら、「いつか自分の店を持ちたい」と夢見てきた。今年6月、軽トラックの荷台に移動雑貨店を開業。店名「ファミーユ」にちなんで「ファミトラ」と命名した。本業が休みの日に自動車販売店の店先などで出店してきたが、大きなイベント会場では初披露となる。
「私の提案を多くの人に支えていただき、本当にうれしい。これをきっかけに、恒例イベントとして定着するよう、皆さんと一緒に育てていきたい」とほほ笑む。
開催時間は10時~16時。入場無料。