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長崎で「游学のまち」フォーラム-7大学が地域連携で共同イベント

田上市長も参加して行われたパネルディスカッション

田上市長も参加して行われたパネルディスカッション

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 長崎市民会館文化ホール(長崎市魚の町)で12月23日、「游学のまち」フォーラムが行われた。主催は長崎市と「游学のまち長崎」推進協議会。

長崎女子短期大学の三線の演奏

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 同協議会に参加する大学が取り組む地域との連携活動の発表の場となる同イベント。開催は3回目。会場には、活動に参加する学生や大学関係者、地域の自治会関係者などが集まった。

 司会進行は長崎県立大学シーボルト校の映像制作団体Sieboに所属する山本俊純さんと手塚由佳子さんが務めた。田上富久長崎市長のあいさつの後、各大学の学生ボランティアが、それぞれの活動を紹介した。

 活水女子大学は音楽ボランティア活動を通じて、地域の人々とふれ合い、幼稚園、小学校、中学校や美術館などで演奏している様子を紹介。音楽が老若男女を問わずコミュニケーションに広く役立つことをアピールした。環境・建築学部人間環境学科の学生が中心となり「竹取物語」と名付けた活動を紹介したのは長崎総合科学大学。地域の自治会の人たちと協力して、繁殖力が旺盛な孟宗竹林の整備活動を環境分野や福祉分野と連携した活動に発展させ、持続可能な里山整備のネットワークを作り上げている様子をプレゼンした。

 長崎大学は、学生本人の意思で自分のコミュニケーション能力の向上と地域活動に参加する仕組み「やってみゅーでスク」を紹介。運営を全て学生に任せたいという自治会もあり、苦労しながら祭りを成功させた事例を披露。長崎純心大学は、非行に走った少年少女の「お姉ちゃん」として更正を支援する更生保護ボランティアという難しい活動を紹介した。

 長崎女子短大生で沖縄出身の友寄優伊さん、優夏さんの双子の姉妹が出身地の沖縄に伝わる三線の演奏を披露した後、長崎大学のジャグリングサークルjackpotがジャグリングを、長崎外国語大学のフラメンコが披露され、各大学の出し物に大きな拍手が寄せられた。休憩時間には、長崎県立大学シーボルト校の活動の様子を映像で紹介した。

 続く第2部では、長崎総合科学大学の貴島勝郎学長がコーディネーターとなりパネルディスカッションを開催。

 長崎大学「やってみゅーでスク」の財修一准教授が「最近の学生も捨てたものじゃない」と話すと、白木町自治会長の小柳伸一郎さんが「標高が高い自治会なので高齢化で活動が思うようにいかない。学生の力は本当に助かる」と応えた。活水女子大学の入佐志穂さんは「音楽ボランティアを通じて人間的にも少しは成長できたような気がする」と活動を通じて体験したことから得られたことを話した。長崎県立大学の映像制作団体Siebo会長の西山和希さんが「今、情報発信の手段はインターネット上にたくさんある。大切なのはどう連携して有効に発信するかということ」と話すと、田上市長が「長崎の大学で学ぶ他県出身の学生は長期滞在の観光客だと思う。長崎の大学での活動を通じて、人として成長できることを全国に情報発信できるプラットフォーム作りが必要なのでは」とまとめた。

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