長崎市琴海地区の13会場で4月29日・30日、体験型イベント「あっと!さ@琴海」が開催されている。
照葉樹林やスギ、ヒノキ、みかん畑などが広がる東向きのなだらかな斜面が多く、スイカやブドウ、イチゴ、アスパラガスなどの栽培が行われている琴海地区は、2006年に西彼杵郡琴海町が長崎市に編入されて誕生した。西彼杵(にしそのぎ)半島の東部に位置する。
「あっと!さ@琴海」代表の福岡洋典さんは兵庫県出身。かつて航空会社に勤務していたが、長崎転勤をきっかけに、長崎での生活に魅了されて移住を決意したという。現在は国道206号線から車で8分ほど登る琴海地区の山中に移り住み、オリーブ農園「Poco Toscana」(長崎市長浦町)を営む。同園から大村湾が一望できる。
「美しく活気にあふれた琴海を守り育てるには、さまざまな方法があると思う。その中で私たちができることとして、都市と田舎が交流を持つ『グリーンツーリズム』を通じて地域に貢献したい」と福岡さん。
今回の13会場で体験できるのは、「ナン焼き」「焼き物の絵付け」「庭園散策とピザ焼き」「シーカヤック」「石窯(かま)料理」「アコヤ貝からの真珠取り出し」「築100年の古民家見学」「EMぼかし作り」「水力発電によるピザ焼き」「緑樹園内で石窯ピザ」「山野草ガイドツアー」「器ギャラリー」「自家製そば粉によるソバ打ち」など。
国道206号線を時津町方面から向かう場合は、明誠高校手前付近の左車線沿いに「南案内所」を、西海市方面からは左車線側にある四季彩館(長浦町)に「北案内所」をそれぞれ設置してガイドマップを無料配布する。
福岡さんは「初めてここまで来る時は慣れない道で大変だと思うが、ここからの絶景と深い緑と新鮮な空気が誰でも笑顔にする」とほほ笑む。
10時開始。終了時刻は会場によって異なり、15時~17時。