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長崎・出島から「九州をめぐるコーヒー魅力発見キャラバン」出発

左から馬見塚室長、美甘子さん、岡支社長

左から馬見塚室長、美甘子さん、岡支社長

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 史跡出島(長崎市出島町)芝生広場で5月24日、「九州をめぐるコーヒー魅力発見キャラバン」の出発式が開催された。主催は味の素ゼネラルフーヅ(AGF)。

ハンドドリップ中の岡支社長

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 コーヒーは鎖国時代、オランダ人によって長崎の出島に持ち込まれたとされていることから、コーヒーに縁が深い九州のコーヒー文化を再発見し、活性化するキャラバンカー「〈マキシム〉〈ちょっとぜいたくな珈琲店〉BLUE EXPRESS」が出島から出発。九州各地の小売店を巡り、地域の人たちにハンドドリップコーヒーを味わってもらいながら、その土地の歴史や文化の魅力をコーヒーからひもとくという。

 冒頭、同社の岡直人九州支社長が登壇。「日本のコーヒーは、独自の『ジャパニーズスタイル』として進化した」と、技術的にも文化的にも日本人の舌に合う味を追求してきた歴史的背景を説明。キャラバンカーのドリップコーヒーを地域の人たちに試飲してもらいながら、ルーツである九州のコーヒー文化を活性化していきたいとあいさつした。

 続くトークセッションでは、長崎市文化観光部・出島復元整備室の馬見塚純治室長や、山口美由紀学芸員が登壇。特別ゲストとして歴史アイドルの美甘子(みかこ)さんも招かれた。

 岡支社長が上着を脱ぎ、コーヒードリップを披露。「ゆっくり蒸らすことが大切。蒸らし終わったら、この外側にできる壁に直接当たらないように注意して、次は細い糸状に注ぐ」とコツを伝授しながら4杯分を用意した。

 「いい香り」と美甘子さんらはコーヒーを堪能した。「微妙な温度管理など焙煎(ばいせん)技術が日本独自。世界第3位のコーヒー消費大国でもあり、日本の水は軟水なのでコーヒーに合う」と岡支社長。さらに「九州はブラックで飲む人が多い」と話すと、馬見塚室長が「私もブラック派」と応じ、山口さんは「私はミルクたっぷり」と笑顔を見せた。

 式典後は報道陣や一般来場者にコーヒーが振る舞われ、旅行客や修学旅行生らがキャラバンカーの前に並んだ。神奈川県大和市から観光に訪れた松井孝夫さん、良重さん夫妻は「三重県の高校の同級生同士で結婚した。修学旅行と新婚旅行が長崎だったので、30年ぶり3回目の長崎訪問だが、こんなおいしいコーヒーが飲めるとは思わなかった」とほほ笑む。

 キャラバンカーは6月から長崎を皮切りに九州各地を巡る。岡支社長は「熊本や大分も必ず巡回する。被災地のお役にも立ちたい」とも。

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