諏訪神社(長崎市上西山町)で8月7日、子ども流鏑馬(やぶさめ)体験が行われる。主催は「ながさkids」。
流鏑馬とは走る馬の上から的(まと)に鏑矢(かぶらや)を射る伝統的な武芸で、馬上での実践的弓術の一つとして平安時代から存在した。神事としても全国各地で奉納されている。春日大社(奈良県奈良市、768年創設)の摂社若宮神社では1136年の開始以来、約880年間続いている「春日若宮おん祭」で流鏑馬十騎奉納が行われている。もともとは馬を馳(は)せながら矢を射ることから「矢馳せ馬(やばせうま)」と呼ばれていたという。
主催する「ながさkids」は長崎の子どもたちにさまざまな体験を提供する子どもの成長育成ネットワーク団体。大江由紀代表から「子どもたちに何か思い出に残る体験をさせたい」と相談を受けた長崎市在住の女性が、「長崎くんちで行われる流鏑馬神事を子どもたちに体験させよう」と諏訪神社に相談して実現した。
参加する子どもたちは流鏑馬神事で実際に使われる馬の上から矢を射るが、スペースが限られるため止まったままの馬で行う。大江さんは「馬に乗るだけでも子どもたちにとっては非日常体験。さらに馬上から矢を射るなんて、成人しても記憶に強く残るはず。きっと夏休みの貴重な思い出になる」と参加を呼び掛ける。現在、牧場での乗馬体験も企画中という。
開催時間は13時~15時30分。参加費は500円。参加資格は中学生以下。