とと姉ちゃん放映開始後、長崎県立図書館で「暮しの手帖」第1号の閲覧者増加

「美しい暮しの手帖」第1号を手にする山本さん

「美しい暮しの手帖」第1号を手にする山本さん

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 NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の影響を受け、長崎県立長崎図書館(長崎市立山1)で現在、雑誌「暮しの手帖」第1号の館内閲覧者が増えている。

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 1946(昭和21)年3月、東京銀座で故・大橋鎭子(しずこ)さんと故・花森安治さんが「衣裳研究所」(現・暮しの手帖社)を創業。戦後の物資がない時代でもおしゃれに美しく暮らしたいと願う女性に向け、服飾の提案雑誌「スタイルブック」を出版した。1948(昭和23)年9月、健康を支える「食」と、家庭を守る「住」を取り入れた総合生活雑誌「美しい暮しの手帖」を創刊。後に現在の「暮しの手帖」に誌名変更され、1968(昭和43)年2月からは季刊から隔月刊になった。

 創刊当時から広告を掲載せず、どれが役に立つ商品なのかを広く消費者に伝え、メーカーには本当に良いものを製造してもらうため「商品テスト」を実施するなど、読者が支える独自の経営方針を続ける。今年4月からスタートした連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(10月1日放送終了予定)でドラマ化されている。

 同館が所蔵する第1号は、創刊から11年後の1959(昭和34)年3月に14版として増版されたもの。同館では最新号まで所蔵するが、1955(昭和30)年12月初版の号までは館内閲覧に限られ、貸し出しはできない。

 同館職員の山本雄太郎主事は「月替わりでテーマを設けて階段の踊り場に本を展示している。7月に『暮しの手帖』を取り上げたところ、それまでは閲覧希望がほとんどなかったのに第1号だけでも10人以上が閲覧している。テレビの影響が大きいと思う」と話す。

 開館時間は9時30分~20時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。月曜、月末休館。

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