長崎県護国神社で「庭フェス」 2日間で来場者7000人超

会場の様子

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 長崎県護国神社(長崎市城栄町)で9月10日・11日、クリエーターズ・マーケット「庭フェス」が開かれた。

徒歩で階段を上る人たち

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 同イベントのきっかけは2014年5月、同神社がある城栄町で始まった「空き地でマーケット」。「庭フェス」実行委員の平野ゆうこさんは「この地域はハンドメード作家が多い割には販売する場所がほとんどない。ならば、自分たちで販売する場所を作ろうと考えた」と話す。

 平野さんら数人の女性が発起人となり、近くの小さな空き地を探して地主に借りる交渉をしたり、チラシを手分けして配ったりしながら、わずか8店舗からスタートしたという。

 「口コミで少しずつ広がり、規模も大きくなって空き地では収まらなくなった。駐車場などさまざまな問題も出てきた。困っていたところ、護国神社の村田仁禰宜(ねぎ)から『境内を会場に使ってよい』と声を掛けていただいた」と平野さん。

 昨年9月に「護国神社の庭フェス」として初開催したところ、2日間で約6000人が来場。2回目は今年4月16日・17日に開催した。熊本地震発生直後にもかかわらず、2日間で約7000人が来場し、会場のあちこちでは被災地への募金活動も行われた。ある店が設置した「100円カンパ」の箱に集まった現金は約7,000円。店主は自身のポケットマネーを1万円加えて支援団体に寄付した。

 第3回となる今回は約50店舗が出店。ハンドメード雑貨をはじめ、多肉植物や子ども服、飲食系など業種は幅広い。出店者は長崎県内だけではなく、佐賀県や福岡県からも参加した。「各店の売り上げや接客数から概算すると、来場者数は前回の約7000人を超えているようだ。回を追うごとに広がり、私たちも驚いている」と平野さん。徒歩で階段を上って来場する人には特典を与える工夫も行った。

 「徒歩来場者への特典は、近隣に車の渋滞で迷惑をかけないための工夫だが、課題はまだまだある。地域の理解と協力を得られるように努力しながら、よりよいイベントに育てていきたい」と意気込む。

 次回開催は来年4月を予定する。

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