長崎県美術館(長崎市出島町)県民ギャラリーで1月11日、写真展「流転・福島&チェルノブイリ展」が開かれる。
チェルノブイリと福島を撮り続ける写真家・中筋純さんの巡回写真展で、昨年2月に東京銀座で開催されたのを皮切りに、今年3月の福島開催まで全国13カ所を巡回する。
中筋さんは1966(昭和41)年、和歌山県生まれ。東京外国語大学卒業後、出版社勤務を経てフリーの写真家となる。ファッションや旅、オートバイ雑誌のほか舞台写真や音楽宣材撮影など幅広い分野で活躍すると同時に産業遺構や廃虚の撮影も続けてきた。2007年にチェルノブイリ原発を訪れ、その光景に衝撃を覚えたことからライフワークとして現地記録を行うようになる。東日本大震災以降は、福島にも通い続けている。
長崎展では、約350平方メートルの空間に、チェルノブイリと福島浜通りの写真を展示することで「その場に迷い込んだような虚無の空間を体感してもらえれば」と中筋さん。「福島原発事故から5年、チェルノブイリ原発事故から30年が経った。25年の時空間と、8500キロの距離を隔てた両地にはどんな季節が流れてきたのか。ぜひ見てほしい」とも。
開催時間は10時~18時(金曜・土曜は20時。最終日は17時まで)。入場無料。1月15日まで。