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長崎の老舗洋菓子「尾曲がり猫パッケージ」が人気に 東急ハンズとコラボ

コーヒー味(右)と、イチゴ味がある

コーヒー味(右)と、イチゴ味がある

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 小浜食糧(雲仙市小浜町)が50年以上販売する洋菓子「クルス」に登場した「尾曲がり猫パッケージ」が人気になっている。

尾曲がり猫缶

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 同社の前身は1932(昭和7)年、長崎の温泉郷・小浜に開店した「豊田商店」という米やしょうゆ、酒などを販売する小さな店。雲仙岳登山口という立地もあり、当時は珍しかったバナナが人気商品で、多くの客でにぎわった。小浜では小麦粉を湯で練った「湯せんぺい」が名物で、豊田商店の手焼き湯せんぺいもよく売れていたという。

 1949(昭和24)年、小浜食糧を設立。「長崎を代表する銘菓を作りたい」という思いで各地の銘菓を食べ歩きながら、時には製造会社を訪れて研究を重ねた結果、東京オリンピックが開催された1964(昭和39)年、ジンジャー(しょうが)を練りこんだホワイトチョコを、湯せんぺいの技術を使って薄く焼いた生地ではさんだ新商品「クルス」が誕生した。

 同社では2010年、江戸時代に坂本龍馬が飲んだと伝えられるコーヒーの製法で再現した「龍馬が愛したコーヒー味」を、翌年は長崎の「さちのか」イチゴを使った「しあわせくるすイチゴ味」をそれぞれ発売。近年はパッケージを工夫した商品開発を進めており、「尾曲がり猫」もその一環で、昨年5月に東急ハンズ長崎店とコラボ開発して発売した。

 クルスが10枚入った「尾曲がり猫缶」(1,080円)は、路面電車に猫が乗車しているイラストがデザインされた缶にパッケージされている。そのほか、コーヒー味とイチゴ味がそれぞれ4枚入った「紙パッケージ」(314円)もある。

 昨年9月にオープンした浜町店(長崎市浜町)では「尾曲がり猫のパッケージを見た人は、かわいいと言って買い求める人が多い。価格も手ごろで土産に喜ばれている」と話す。

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