岩崎弥太郎像が三菱長崎造船所へ引越し-長崎歴史文化博物館龍馬伝館閉館で

岩崎弥太郎像の前でインタビューにこたえる三菱長崎造船所・相馬和夫所長

岩崎弥太郎像の前でインタビューにこたえる三菱長崎造船所・相馬和夫所長

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 長崎歴史文化博物館の龍馬伝館の閉館に伴い、同館にあった岩崎弥太郎像が三菱重工長崎造船所の史料館(長崎市飽の浦町)へ移され、1月19日に除幕式が行われた。

三菱重工長崎造船所史料館の外観

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 像の大きさは高さ3.4メートル。かつての炭坑の町として栄えた長崎市高島町に設置されている弥太郎像の原型となった樹脂製の試作品で、長崎市在住の彫刻家山﨑和國さんが制作した。除幕式には、長崎歴史文化博物館の大堀館長をはじめ関係者ら30人ほどが集まり、弥太郎像の新たな門出を祝った。

 同造船所の相馬和夫所長は「龍馬伝で鳥かごを担いだりして疲れているだろうが、これから三菱の経営を見てくれるのだと思う。弥太郎像と三菱の歴史を見にきてほしい」とあいさつ。山﨑さんは「三菱に引き受けてもらって光栄。自分の故郷に帰ったような気分で弥太郎も喜んでいると思う」と話す。

 除幕式に出席した長崎龍馬会の中村淳副会長は「坂本龍馬の志しを引き継いで、大政奉還後に夢を実現した弥太郎が古巣に戻って喜ばしい」と感慨深げだった。

 同館は1898(明治31)年に創建されたもので、造船所に現存する最も古い建物。1985(昭和60)年から長崎造船所が日本の近代化に果たした役割を伝える史料館として開設し、一般公開している。館内には、弥太郎の遺品や手紙などの岩崎家コーナーや、長崎造船所の歴史、大型工作機械などの展示がある。

開館時間は9時~16時30分。入館は無料だが、見学時は事前に電話予約(TEL 095-828-4134)が必要。

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