長崎県庁近くの商業施設「メルカつきまち」(長崎市築町)で現在、世界各国のツバキを一堂に集めた「世界の椿展」が開かれている。
主催する「中山園芸」(雲仙市瑞穂町)の中山幸男社長(77)は、「ツバキは植物の中でも種類が極めて多く、知れば知るほど面白い」と話す。
ツバキは長崎県の県花に指定されており、約50年前にツバキのとりこになって会社を設立したという中山さんは、ツバキの栽培のほか、ツバキ油を原料とする化粧品の開発を手掛け、販売会社を立ち上げて全国に販売網を広げるなど、「ツバキ一筋」の生活を送ってきたという。
同施設1階エレベーターホール前の会場では、中山さんが1980(昭和55)年に中国から持ち帰ったという「金花茶」をはじめ、「光源氏」などのユニークな名前が付けられたツバキ品種や、葉が金魚の形に似ているツバキ、大輪の花が咲いているツバキなど、色や形、大きさがさまざまな苗木や盆栽を200種類以上、約3000本を展示販売する。
中山さんは「ツバキは私の人生そのもの。2020年の東京オリンピックの年には、五島市で国際ツバキ大会も開かれる。ぜひツバキの魅力に触れてほしい」と来場を呼び掛ける。
入場無料。3月24日まで。