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長崎の急坂で「きゃあまぐる坂GP」 福山雅治さん命名の坂駆け上がり速さ競う

きゃあまぐる坂を案内する赤木さん

きゃあまぐる坂を案内する赤木さん

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 「ながさきみなとまつり」に合わせて7月28日、福山雅治さんが命名した急勾配の坂「きゃあまぐる坂」を駆け上がり速さを競う「第4回 福山雅治杯 きゃあまぐる坂GP」が開催される。主催は長崎青年協会。

坂から望む港の風景

 同イベントは、地元出身の歌手・福山雅治さんが2015年に稲佐山で開催した25周年記念ライブとパブリックビューイングに合わせて企画したもので、実行委員会として運営をサポートしていた長崎青年協会などが福山さんの「長崎を盛り上げたい」という思いを引き継ぐかたちで翌年以降も開催を続け、今年で4回目を迎える。

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 「きゃあまぐる坂GP」は、坂の中腹から頂上にある飽の浦変電所までの約80メートルを2人ずつ駆け上がり、タイムを計測して速さを競う。もともとは九州電力の変電所に登るために造られ、周囲の住宅や墓地に行くために地元民にも生活道路として利用されていた長崎市飽の浦町にある急坂で、福山さんが「きゃあまぐる坂」と命名し、スポーツ企画として考案したという。

 「きゃあまぐる」とは、長崎の方言で「気絶するほどえらくきつい」という意味を表す言葉。坂の町として知られる長崎には、他の地域では見られないような急坂が数多く存在するが、きゃあまぐる坂が最大傾斜は約30度にも達し、特に傾斜のきつい坂として地元民の間でも「変電所の坂」や、坂の麓にある米穀店の名前から「みきやの坂」と名付けられ有名だった。

 この坂のそばに住んでいたことがあるという加賀江武さんは「あまりの急坂で車が登らなくなるため、子どもの頃はよく兄弟で中腹から車を押して駐車場に止める手伝いをしていた。自転車のブレーキが壊れ、急坂を転がり落ちることもあった」といい、「坂の町に息づく尾曲がり猫でさえも、息を切らせて登ることもある」と話す。

 坂を登ると、世界遺産にも登録されたジャイアントカンチレバークレーンや、造船所、異国情緒漂う港町の風景を眺めることができるきゃあまぐる坂。長崎青年協会でこのイベント運営の中心となっている赤木幸二さんは「長崎は出島や世界遺産だけでなく、長崎の景色や地形など『坂の町』という他にはない魅力がある。GPを通して魅力を発信することで、地元を盛り上げるための力になれば」と意気込みを語る。

 参加者の募集は18日まで。長崎青年協会のホームページにあるフォームから受け付けている。男性の部・女性の部があり、賞品として優勝者には長崎和牛・出島ばらいろの詰め合わせが贈られるほか、長崎の特産品の豪華詰め合わせや福山雅治さんのグッズが用意されているという。

 赤木さんは、「昨年は、第1回第2回と連覇していた参加者が遂に王者陥落し、新たなチャンピオンが生まれた。昨年の優勝タイム15秒10超えと優勝を目指して健脚自慢はぜひチャレンジしてほしい」と話す。