活水高等学校(長崎市宝栄町)礼拝堂で7月22日、歌曲「被爆のマリア」CD発売記念コンサートが開催される。
歌曲「被爆のマリア」は、長崎に縁が深い人たちや長崎在住者が中心となって制作した楽曲。平戸市出身の作詞家・門谷憲二さんがプロデュースし、同市在住の音楽家・松口ようこさんが歌う。
門谷さんは1500曲以上を作詞した著名な作詞家で、代表的な曲は布施明さんの「君は薔薇より美しい」、山口百恵さんの「ほほえみの向こう側」、キム・ヨンジャさんの「情恋歌」など。ほかにもテレサ・テンさん、小柳ルミ子さん、沢田知可子さん、渡哲也さん、西郷輝彦さんなどに楽曲を提供している。松口さんは、作陽音楽大学声楽科を卒業後、平戸音楽教室を設立。同市で合唱団を設立したり、歌唱指導したりするなど、音楽を通じた地域貢献活動に取り組んでいる。
門谷さんは「世界の情勢は混沌としている。いかに平和は危ういものの上に成り立っているか、子どもたちに知ってほしい。小さな波がいつか大きな流れとなって世界を動かすこともあると信じたい。やがて私たちがいなくなった地球上でも、誰かがこの歌曲を歌い継いでくれることを切に願う」と支援者に向けてコメントを寄せている。
コンサートでは同校合唱団がウエルカムコーラスを合唱するほか、長崎市出身の歌手・上奥まいこさんと、ピアニストでAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」の作曲家として知られる伊藤心太郎さんがスペシャルゲストとして登場する。上奥さんの祖父母は、長崎、広島それぞれの場所で被爆しており、自身も被爆三世という生い立ちから原爆や平和に関する活動に積極的に参加している。原爆に対する長崎と他県との意識の違いや、祖父母から聞いた話を元に制作した「影おくり」などを歌う。
13時30分開場、14時開演。チケットは一般=3,000円(当日=3,500円)、高校生以下は無料だが整理券が必要。チケットと整理券は、歌曲「被爆のマリア」制作委員会(TEL 070-4771-7346)ほか、長崎市内の4店舗で取り扱う。