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長崎・外海地区で「そとめ水いか祭り」 抽選で水イカのプレゼントも  

PRで市役所を訪れたメンバー(写真提供=林絵里花さん)

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 長崎市の外海(そとめ)地区で10月28日から「そとめ水いか祭り」が始まる。

ソトメクラシの1品

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 長崎市の外海地区(旧西彼杵郡外海町)は今年1月に公開された映画「沈黙」(原作は遠藤周作の同名小説、マーティン・スコセッシ監督)の舞台になったエリア。メイン道路でもある海に面した国道202号線は「サンセットロード」と呼ばれ、海に沈む夕日をバックにした光景を楽しむライダーが全国各地から訪れることで知られる。世界遺産登録候補の出津(しつ)教会、大野教会堂のほか、黒崎教会や遠藤周作文学館、ド・ロ神父記念館などがエリア内に散在しており、黒崎町と出津町は「長崎市外海の石積集落景観」の名称で文化財保護法による「重要文化的景観」に選定されている。2005年、ほかの西彼杵郡5町とともに長崎市に編入された。

 広報担当者によると、外海地区で「水いか」と呼ぶアオリイカの水揚げが毎年1.5トンほどあるが、旬の水揚げ期間が限られ、長距離輸送が難しいため県外に出荷できないという。エリア内の飲食店5店舗で期間限定の「みずいか御膳(ごぜん)」を提供する同イベントは、それぞれの店がメニューに工夫を凝らす。

 参加店の一つ、割烹(かっぽう)「波矢司(はやし)」(長崎市下黒崎町)の御膳は、水イカと魚介の刺し身、イカまぜご飯、イカゲソ天ぷら、イカにフワフワ天ぷら、茶わん蒸し、小鉢2品、香の物にデザートを添える。価格は2,160円(1人前)。

 おかみの林絵里花さんは今年3月、地元の特産品を使ったオリジナルブランド「ソトメクラシ」を立ち上げた。同店は林さんの父親が30年前に創業したが、父親が病に倒れたことを機に引き継ぐ準備を始め、2010年に亡父から20代で店を引き継いだという。

 参加店はほかに「いけす割烹 久栄」「お食事処(どころ) 海望」「レストラン レスカル(ホテル外海イン内)」「鰻(うなぎ)処 笹野食堂」。スタンプカードが満タン(3食で達成)になった客の中から期間終了後に抽選を行い、10人に「そとめ水いか1キロ」を進呈する(12月発送予定)。

 広報担当者は「スタンプカードは各店で用意する。3食で満タンなので、3人で店を訪れて代表者が応募することもできる。水いかは年々水揚げが減っているので希少性が高い。この機会に楽しんでもらいたい」と呼び掛ける。

 開催期間は11月30日まで。

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