「長崎3Dプロジェクト」に1月、同プロジェクトが測定した3Dデータを使って3Dプリンターで再現した軍艦島の模型が大阪の企業から届いた。
同プロジェクトメンバーで長崎大学大学院の工学博士・出水享さんは「2015年9月に軍艦島3DプロジェクトのCGがグッドデザイン賞を受けたことを田上市長に報告した際、『せっかくだから模型も作れないか』との提案をいただいた。しばらくして、大阪の企業から『最新型のカラー3Dプリンターを開発したため模型を作らせてほしい』とのメールをいただいた」と話す。
その後、メールなどで連絡を取り合いながら信頼関係を構築。企業側ができ上がった模型を大阪から車で届けた際、初めて顔合わせしたという。
届いた模型は3種類あり、最も小さい模型は全長約10センチ。最も大きい全長約60センチの模型の縮尺は480分の1で、ほかの模型より細かい所まで再現しているという。
出水さんは「最初にメールをもらった時は驚いたが、連絡を取り合いながら『これなら信用できる』と確信できた時点で大切なデータを渡す決心ができた。模型は作りたかったので、完成してとてもうれしい。ぜひ多くの人に見てもらいたい」とほほ笑む。
同プロジェクトでは2月、新たに製作した模型を長崎市に寄贈する予定。