長崎県時津町にある長崎北病院で6月2日「難病カフェぱれっと」が開催された。主催は「長崎パーキンソン病患者と家族と支援者の会」。
「難病カフェ」は、難病の患者たちに病気の枠を超えて思いや悩みを話し、新たな出会いの場を提供したいという思いから2017年10月に始まり、今回で9回目を迎える。この日は患者10人とその家族、病院スタッフ、同会メンバー合わせて25人が参加した。
今回は初の試みとしてハープセラピーを取り入れることになり、長崎を中心に音楽活動をしているDicha(ディッチャ)のギタリスト東宏之さんとハーピストの西口恭代さんのミニコンサートを行った。参加者には手作りのマラカスや鈴、太鼓などが渡されおのおのが自由に演奏に参加した。
同会のメンバーがラジオで「ハープの音色が脳に良い」という話を聞いたことがきっかけで、今回のハープセラピーミニコンサートを企画したという。東さんは「ハープの音色が脳を刺激し、さらにリズムに乗ることでリハビリの一環になれば」と話す。
患者の家族は「こんなに笑顔で楽しそうな姿を見られて感動した。私もとても楽しかったし、元気をもらった」とほほ笑む。参加者の70代女性は「5カ月前に主人を亡くしつらかったのを忘れ、涙も止まった。今日は本当に来てよかった。また次回も参加したい」と笑顔で話した。
参加者の希望を受け、7月7日に開かれる次回の「難病カフェ」でもミニコンサートを行う。開催時間は14時~16時。参加無料。参加対象は、難病を抱えている人やその家族。