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町おこし映像に携わる映像演出家の作品 カンヌ国際映画祭で上映決める

Filmapalooza 2019集団演技賞の盾を手にする谷川さん

Filmapalooza 2019集団演技賞の盾を手にする谷川さん

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 長崎・諫早市出身の谷川ケンさん率いる映像制作会社「ワールドセブン」(福岡市中央区)の短編作品が、カンヌ国際映画祭で公式上映される。

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 谷川さんは、大学卒業後から映像の企画演出に携わり、2009年に同社を設立。現在、時津町で通称「鯖くさらかし岩」と呼ばれる巨石「継石坊主」を町おこしに活用する取り組みにも参加し、映像制作を手掛けている。

 カンヌで上映されるのは、2019年に米オーランドで開かれた映画祭「Filmapalooza 2019 in Orlando」で約135都市の優勝作品と競い、集団演技賞とカンヌ10選に選ばれた「勝利の選択」。投票率の低下と、無効票の増大に伴い、 「無効票」の審議採択制度が試験的に実施となった 初の「村長選挙」の開票現場を舞台に、新人候補と現職村長の「家族」を巻き込んだ闘いを描いた社会派ファミリーエンターテイメント。

 「映像に関わる仕事をしている以上、何か爪痕を残したい」と、世界5大陸135都市が参加し、脚本・撮影・編集全てを48時間以内で行う世界規模のショートフィルムのコンペティション「48hour film project」に2015年から通算6回参戦している。

 「もし、世界中のフィルムメーカーが同じ条件で映画を作るなら、誰の映画が面白いのか?」というテーマの下、アメリカで2001年に開催されて以来、徐々に世界に広がっている同映画祭。ジャンルはロマンスやホラーなど30種類の中から抽選で決まり、参加チームには作品への登場が義務付けられたキャラクター、小道具、せりふが与えられた上で、48時間で最も優れたショートフィルムを作るのかを競い合うことから、「世界一過酷な映画祭」としても知られる。

 同社は2016年に「脱出プランナー」で、2018年に「勝利の選択」でグランプリに輝いたほか、これまでに22の賞を受けている。各都市のグランプリが出場できる映画祭が「Filmapalooza」で、世界の最優秀作品が競い合い選出される約10作品が、カンヌ国際映画祭の短編映画部門で上映される。

 谷川さんは「48時間で映画を作るというルールは過酷と言われるが、チーム一丸となって楽しんでいるからこそ集団演技賞につながったのではないか」と話し、「この経験をこれから手掛ける映像作品にも生かしていきたい」と意気込む。

 カンヌ映画祭は5月14日~25日にかけて行われる。

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