創業149年の老舗ガラス店「川添ガラス」(長崎市平間町 TEL 095-839-3031)専務の川添浩司さんが書く、趣味のスポーツに関するブログが若い社員や顧客に親しまれている。
川添ガラスの社史によると、1861年に川添家9代目の川添甚兵衛氏が現在の長崎市江戸町で用品雑貨貿易商を開業したのが始まり。1875(明治8)年、10代目甚平氏のときにフランス船シラリア号からギヤマン2箱の見本を買い受けたあたりからガラスを扱うようになっていったようだという。
川添さんは「歴史研究によると日本で初めてガラスを輸入したのは、うちの先祖かもしれないと言われている。老舗に生まれたので、あちらこちらの人からいろんな事を聞かれる。先祖には感謝しているが自分にとっても遠い昔のことなので、よく分からないのが実態」と照れくさそうに話す。
ブログを書き始めたきっかけは、実兄で同社社長の川添研太さんから言われた一言。「何か新しいことをやれ」だったという。
2007年3月1日から書き始め、月間約10本のペースで現在まで約3年6カ月続いている。
「続けるコツは、ともかく無理をしないこと。兄に言われて始めたものの、最初はどう書いたらいいのか戸惑っていた。でも、書きたいときに書きたいことを書き、気分が乗らないときは書かないと決めた。気がつけば、もう3年6カ月。まれにコメントをもらうと、がぜんテンションが上がる」と川添さん。
小学校、中学校と野球をやっていた川添さん。高校ではもてたいがためにサッカーに転向したという。一方、兄の研太さんは一転して文化系。音楽に造詣が深く、仲間とともにバンドも組んでいる。
「老舗というと何か特別な家系のように言われるが、そんなことはない。わたしも兄も、仕事と趣味の両方を、バランスを保って楽しんでいる」と川添さん。「よければ、ブログに感想を書いてもらうとありがたい」とも。
同社は来年、創立150周年を迎える。