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長崎の女性シンガー・ソングライター、音楽活動に専念して初のライブ開催

ライブで歌を披露するCozueさん

ライブで歌を披露するCozueさん

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長崎市を拠点に活動するシンガー・ソングライター「Cozue(こずえ)」さんのファーストミニアルバム「A Day」発売記念ライブが6月2日、NBC別館アーブホール(長崎市桜町)で行われた。

ファンと交流する様子

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 Cozueさんは旧三和町の出身。准看護師として勤務する傍ら音楽活動を行っていたが、今年1月、プロを目指し音楽活動のみで進んでいくことを決意して退職。今回がその後初のライブとなった。

 母親がクラシックギターを弾いていたことから幼い頃からギターに触れるのが当たり前だったというCozueさん。「歌を始めたのは小学校6年生の時にギターを買ってもらったのがきっかけだった。当時はやっていた19(ジューク)やゆずなどの好きな曲を弾きたい一心で教本などを見て、独学で一つ一つ覚えていった」と話す。

 中高生の頃は趣味程度の音楽だったが、大学生の時に出会ったプロのミュージシャンとライブで共演する機会があり、プロの世界を体感したことで「私もあの場所に立ちたい」とプロを目指すようになり、卒業後上京して働きながら本格的に音楽活動を始めた。

 「東京は音楽活動をするにはとても多くの場所やチャンスがたくさんあったが、情報も長崎より恵まれていることから、活動の目的がいつのまにか演奏する機会を得ることになってしまっていた」と東京での活動を振り返る。3年ほど続けた後、人間関係や音楽に対する葛藤から活動をやめ、仕事に没頭する日々が半年続いた。「音楽は趣味程度でも良いのかもしれない」と思い、以前から知識として得たいと思っていた看護学校の話が地元・長崎であったことから帰郷して准看護師になる道を選んだ。

 看護学校に通いながらも趣味として続けていた音楽だったが、スナック「フォーク酒場1970」(銅座町)店主の榎島英巳さんから「お前ができないことは俺がやるから」と声を掛けられ、ポスター貼りや協賛、集客などサポートしてもらったことがきっかけで再び音楽活動を始め、念願のCD発売にもこぎ着けた。「榎島さんとの出会いがなかったら、もう一度人前で歌うことはなかったかもしれない」と当時を振り返る。

 准看護師資格を取得した2018(平成30)年からは働きながら音楽活動を続けていたが、CDをリリースするアルバム制作のためにレコーディングで1カ月の休職を余儀なくされることになった。看護学校の先生でもあった看護部長が活動を応援してくれていることもあり、「一度音楽に専念してみて、また何かあったらいつでも戻ってくれば良い」と言葉を掛けてもらったことで音楽活動に専念することを決意し、2019年1月に退職した。

 発売記念ライブについて「私が出会ってきた東京在住のミュージシャンや長崎で一緒に活動している方々に出演してもらい、長崎の活動としての集大成だったので特に力を入れていたライブだった。私を育ててくれた旧三和町や長崎に歌で恩返ししたいという思いもあった。皆さんがとても温かく迎えてくださりすてきなライブになった」とほほ笑む。

 ミニアルバムに収録された曲の歌詞には生まれ育った旧三和町の風景や長崎の町のことがつづられている。「旧三和町出身のミュージシャンとして私自身が歌や活動を通して町のPRや元気を届けられる存在になりたい。長崎を訪れたプロのミュージシャンとの出会いがプロを目指したきっかけなので、将来はミュージシャンとして地元の野外フェスに出演するなど自身の活躍を通して『思い続ければかなう』というメッセージを伝えていける存在になれれば」と意気込む。

 夏に向けてレコ発ツアーを計画中で、7月には東京でのライブ開催が決まっている。9月には拠点を東京に移す予定で、「今の若い人たちに夢のない世界で生きていてほしくない。かなうか分からないけどやり続けることで道は開けるということを体現していけたら」とも。

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