長崎大学(長崎市文教町)で11月16日、「テクノパワー 土木おもしろ体験隊」が開催された。主催は長崎県「土木の日」実行委員会。
「土木」の漢字を分解すると「十一」と「十八」になることから、11月18日は土木の日に制定されている。会場には、土木についてより理解を深めることを目的に9つの実験や建設機械の操縦体験、ミニドローン飛行体験会など、さまざまなイベントを用意した。
体験コーナーでは、日本では災害が多いことから、その恐ろしさを体感できる「砂地盤の液状化実験」「振動実験」を行ったほか、「雨の計測」など身の回りにあるものについて知識を深めるコーナーなど10のコーナーを用意。振動実験のコーナーでは簡単なモデルを揺らしながら、重りや水を入れた容器などを使ってどんな工夫で揺れを少なくできるか子どもたちに考えさせながら実演を行いながら、大学教員や大学生・大学院生が解説した。スカイツリーなどの有名な長大構造物にも同様の原理で揺れを少なくする構造が取り入れられていることを説明すると、子どもだけでなく保護者からも驚きの声が上がった。
振動実験のコーナーで長崎市内から参加した小学校5年の男児は「理科の授業とか実験に役立つと思って」参加。体験後、「土木作業で使うラジコンが面白かった。『川と海の水の違いを調べてみよう』コーナーの実験では、理由などをしっかり聞けて良かった」と振り返った。
このほか、実際に土木の現場で使うショベルカーの操縦やミニドローンの飛行体験会も行った。土木の日にちなんだイベントは同大以外でも企画され、浜の町アーケード内ではパネル・模型展が行われている。17日には長崎県内各所の土木現場を見学する「土木現場見学会」も行われた。