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感染症対策のオゾン脱臭・除菌装置、長崎の環境衛生管理会社が取引先に無料貸与

オゾン発生機を手に笑顔を見せる下田社長(左)と船橋社長

オゾン発生機を手に笑顔を見せる下田社長(左)と船橋社長

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 環境衛生管理会社「シモダアメニティーサービス」(長崎市田上)が取引企業を対象に現在、新型コロナウイルス対策としてオゾン脱臭・除菌装置の無料貸与を行っている。

ホテルベルビュー長崎出島に設置されたオゾン供給システム

 害虫駆除やビルメンテナンスを行いながらオゾン事業を手掛ける同社は、下田貴宗社長の祖父が戦後間もなく創業した害虫駆除会社「長崎消毒社」をルーツとしている。オゾンは「殺菌」「消臭」「酸化」作用があることから除菌・消臭への効果を研究し実用化したいと下田社長の父が1992(平成4)年に独立して設立した。ホテルや社会福祉施設など中心にオゾン水による水質浄化システムやオゾンを利用した消臭・除菌システムなどを施工している。

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 国際オゾン協会は「オゾンは多くのウイルスを不活性化させる」としており、SARS(重症急性呼吸器症候群)の流行時にも多く利用されている。下田社長は「ウイルス感染は目に見えない驚異。社会福祉施設や離島航路など感染が許されない場所に安心・安全を届けたい」と、在庫していたオゾン発生器の無償貸与を決め、取引先で機器のオゾンの供給能力を高める対応を行っている。

 取引先のホテルベルビュー長崎出島(江戸町)では、2001(平成13)年の新築開業時から全室にオゾン消臭・除菌システムを導入し、アップデートしながら運用を行っている。ホテルを運営する九州教具(大村市)の船橋修一社長は「ホテルに泊まる時、においが気になることが多かった」と話し、「不特定多数の人が宿泊するホテルの特性上、清潔・安心・安全な環境を提供することにこだわった」と導入を決めた理由を話す。

 ホテルのメンテナンスを行うキュービック・ファシリティ・マネジメントの手水勝則さんは「オゾンシステムを導入したことで他のホテルと比べてもカビの発生がなく、においも気になることがほとんどない。清掃作業の省力化にもつながっている」と効果を話す。船橋社長は利用客のリピート率の高さが業界でも高い水準にあることから「出張で全国を飛び回りさまざまなホテルを利用するビジネス客はホテルに対する目も厳しい。そんな中で支持を得ているのは取り組みが評価されているのではないか」と笑顔を見せる。

 ホテルでは3月からデジタルサイネージと連動した最新の自動チェックインシステムも導入。支配人の山本香さんは「感染原因の一つである濃厚接触が防げるだけでなく、フロントでの業務を省力化できたことで人手が必要な小まめな消毒作業に注力できる。オゾン消臭・除菌システムと合わせてより安心して過ごせる環境づくりにつながれば」と意気込む。

 機器の無償貸与先が40社を超えたという下田社長は「驚くほど多くの感謝の声が届いている。長年研究開発を行ってきたオゾンの技術で多くの人の命と健康を守りたい」と笑顔を見せる。