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スタバがカステラ風味の「地元」限定フラペチーノ アミュプラザ長崎店考案

長崎カステラコーヒーやん!クリームフラペチーノ

長崎カステラコーヒーやん!クリームフラペチーノ

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 長崎県内で9店舗を展開するスターバックスコーヒが6月30日、「長崎カステラコーヒーやん!クリームフラペチーノ」を発売した。

バリスタの吉田杏依さん(左)とアシスタントストアマネージャーの江川菜穂さん

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 スターバックスコーヒージャパン(東京都品川区)は1996(平成8)年に東京・銀座に1号店をオープンして以来、現在は全都道府県に約1600店舗を展開している。フラペチーノは日本上陸25周年を迎えたことを記念する「47 JIMOTO フラペチーノ」の一環で、「地元の新たな良さの再発見」を目指して都道府県ごとのパートナーが、「地元への思い、地域の皆さまへの感謝の気持ち、そして未来へ向けての思い」を込めたアイデアを募り商品化したもの。長崎県ではアミュプラザ長崎店(長崎市尾上町)が考案した「長崎カステラコーヒーやん!クリームフラペチーノ」がJIMOTOフラペチーノに選ばれた。

 1年ほど前から準備を進めてきたという同企画。スターバックスコーヒージャパンでディストリクトマネジャーを務める山村知宏さんは「社内コンテストには地元のテーマを掘り下げ、地域を象徴する自然や文化に着想を得た見た目のものや特産品などを取り入れたフラペチーノが持ち込まれた。長崎では9店舗中6店舗でカステラをテーマにしていたが、厳しい審査を経てアミュプラザ長崎店のフラペチーノが長崎代表に選ばれた」と話す。

 同店アシスタントストアマネージャーの江川菜穂さんは「企画を受けて約30人いる同店のスタッフ全員で開発に着手した。ミルクセーキなどコンセプトのアイデアを出し合い、多数決で長崎を代表する銘菓カステラになった。カステラ生地のような黄色いフラペチーノなど、いろいろな案を元に試作を繰り返しながら1カ月をかけて完成させた」と振り返る。

 同店バリスタの吉田杏依さんは「甘めのミルク風味のフラペチーノをベースに、エスプレッソローストのコーヒーを染み込ませたカステラを加えミルクの甘みとエスプレッソローストの香ばしさを引き出している。トッピングにブラウンシュガーをのせ、カステラのざらめ糖のようなカリカリ食感が楽しい一杯に仕上がったのでは」と魅力を話す。

 コンテストで選ばれた後、商品開発部門での調整などを経て発売に漕ぎつけたという同商品。国指定の重要無形民俗文化財に指定され、380年の伝統を持つ祭礼行事「長崎くんち」にちなみ、「もってこーい!よってこーい!長崎!」をテーマに掲げる。「もってこーい」は長崎くんちの退場した出し物を呼び戻す際にアンコールの意味で使われる掛け声で、地元ではイベントやコンサートなどでも幅広く使われていることから、「また来てくださいね」という思いを、「よってこーい」は「長崎の魅力を再発見し、長崎くんちのように地域を盛り上げていきたい」という願いを、それぞれ表す。

 長崎市内にある4店舗ではテーマにちなんでオーダーが入ると「もってこーい」の掛け声を発することから、江川さんは「コロナ禍で今年も長崎くんちは中止になってしまったが、商品と共に『長崎らしい活気』も楽しんでもらえれば」とほほ笑む。

 発売日夕方には新商品を求めて多くの来店客の姿があり、購入した女性は「カステラが入った独特の味と食感が面白い。甘さとほろ苦さが絶妙で食べるティラミスのようだった」と笑顔を見せた。

 トールサイズのみで、価格は682円(テークアウトは669円)。8月3日までの限定販売(無くなり次第終了)。

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