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古川町・老舗洋菓子店が観光土産とコラボアイス パリッとしっとりの食感楽しんで

看板商品をコラボさせた「クルスカステラアイス」

看板商品をコラボさせた「クルスカステラアイス」

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 ニューヨーク堂(長崎市古川町)と小浜食糧(長崎県雲仙市)は6月19日、両社の看板メニューをコラボした「クルスカステラアイス」(350円)を発売した。

ポスターを手に商品をPRする小浜食糧の金澤さん(左)とニューヨーク堂の野田さん

 ニューヨーク堂は1937(昭和12)年、アメリカの大手自動車会社で専属シェフとして23年間修業を重ねた松本兼松さんがそのレシピを基にレストランとして創業。戦後、食糧難だったことから、入手可能な食材で商売を再起させようと洋菓子店へ転身。洋菓子のほか、地元名産の茂木びわを使ったアイスクリームの販売を手掛けていたが、2006(平成18)年に台風害でびわに壊滅的な被害を受けたことがきっかけで長崎名物のカステラとアイスクリームをマリアージュさせた「長崎カステラアイス」を発売し、看板商品となっている。各地のアイスクリームイベントにも出店し、メディアにも取り上げられる人気店として親しまれている。

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 小浜食糧は1932(昭和7)年、米やしょうゆなどを販売する豊田商店として創業。観光地・雲仙の登山口という立地から観光土産として「手焼き湯せんぺい」の製造も手掛けていた。「和でも洋でもない、唯一無二の長崎銘菓を作りたい」と1964(昭和39)年、湯せんぺいの技術を応用して焼き上げた生地にチョコレートを挟んだ「クルス」を発売。商品名は長崎がキリシタン文化の今なお残る街であることからポルトガル語で十字架を意味する。同社はその後菓子の製造・販売にかじを切り、現在に至る。

 小浜食糧の常務・金澤友己さんは「銘菓として親しまれているクルスを違った形で楽しんでもらえるよう提案したい」と考えていたところ、共通の取引先を通じてニューヨーク堂社長の野田和彦さんを紹介してもらったことでコラボを提案。野田さんが快諾したことから商品開発がスタートした。当初はクルスの生地をそのままアイスにのせていたが、時間がたつとクルス独特のサクッとした食感が失われることからクルスの生地をチョコレートコーティングするなど改良を重ね、しっとりとした食感のカステラとサクッとしたクルスの食感をどちらも生かしたアイスを実現させた。

 開封時の見た目にもこだわり、専用のパッケージトレーを開発するなど約1年かけて完成させ、両社の看板商品をコラボさせたアイスクリームの発売にこぎ着けた。

 「同業者同士でコラボしたことで両社の得意分野を生かした新商品につながったのではないか」と話す金澤さん。「アイスが少し溶け、程よい柔らかさになった頃が一番の食べ頃。クルスの新しい味わい方として多くの方に楽しんでもらえれば」と意気込む。

 野田さんは「コラボといえば異業種でするイメージがあるが、これからの時代は同業者で強みを生かし合うことで商品開発していくことで面白い商品が生まれていくのではないか」と笑顔を見せる。

 商品は長崎銘菓クルス浜町店(長崎市浜町)とアミュプラザ長崎(尾上町)やチトセピア(千歳町)をはじめ、長崎県内に5店舗あるボンパティ各店で購入できる。

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