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油屋町の老舗和菓子店が妖怪「アマビエ」かたどった生菓子販売へ

妖怪「アマビエ」をモチーフにした練り切り

妖怪「アマビエ」をモチーフにした練り切り

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 長崎の老舗和菓子店「白水堂」(長崎市油屋町)が4月11日、疫病から逃れられるという言い伝えが残る妖怪「アマビエ」をモチーフにした和菓子の販売が始まった。

白水堂思案橋本店

 1887(明治20)年に創業し130年以上の歴史を持つ同店。長崎の伝統的な鯉餅菓子や桃カステラをはじめカステラやびわゼリーなどの製造販売を手掛ける。新型コロナウイルス感染の拡大する中、「少しでも早く収束してほしい」と考えていた同社社長が妖怪「アマビエ」のイラストなどがSNS上で話題になっていることを知り、アマビエをモチーフにした菓子の販売を決めた。生和菓子も季節ごとにモチーフや味を変え10数種類を常に販売していることから急きょ、練り切り「アマビエ」をラインアップに追加した。

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 アマビエは、うろこに覆われた体に長髪、くちばしのような口が特徴の妖怪。江戸時代末期に現在の熊本県に現れ、豊作や疫病などを予言したといわれる。海の中に夜な夜な光るアマビエが現れ、「私の姿を写して人に見せると病気から逃れることができる」と言って消えたという民話が残されている。厚生労働省も若者向けの啓発用アイコンに採用したほか、疫病封じのご利益にあやかろうと神社の護符やモチーフにした商品を販売する動きが全国各地で起こっている。

 練り切りは白あんを色付けし、ピンクと青で鮮やかに彩られた体に黄色でくちばしを表現。つぶらな瞳でかわいらしい妖怪に仕上げた。1個250円(税抜)。

 商品を購入した客からは「かわいいく、甘さ控えめでおいしい」と評判は上々で、まとめて購入する人もあるという。同社スタッフの楠本颯さんは「感染拡大を受けて長崎でも不急不要な外出を控える動きが加速している中で街から活気が消えている。菓子は早期収束への願いを込めて急ピッチで試作を重ね、販売にこぎ着けた」と話し、「コロナを乗り切るためにお菓子で元気を届けられれば」と笑顔を見せる。

 和菓子はコロナ収束の目処が立つまで期間限定で販売。思案橋本店のほかメルカつきまち(築町)とアミュプラザ長崎(尾上町)にある支店で販売している。