カフェと塾を融合させた「biblio cafe DL」(TEL 095-873-1397)が12月12日、新大工バス停前の長崎市桜馬場にオープンした。
英語や数学を中心とした塾を開いていた本田信一郎さんと、飲食店を営んでいた本田さんの妻がそれぞれの店を閉め、新たに共同で運営する。平日昼間と日曜はカフェとして営業し、平日夕方から夜は小学4年生から高校生を対象にいつでも利用できる自習スペースとして開放。講師が常駐し、希望の時間に応じて個別指導を受けることができる。
これまでは生徒を5人程度にまとめて教える集団授業を行っていた本田さん。「集団授業を行うと個人差が生まれ、全員を一定の習熟度に持っていくことが難しい」と考え、「講師としてスタイルを変えていく必要性を感じていた」と話す。同時に「近年は不登校の子どもが多く、不登校の子どもでも気軽に立ち寄れる環境づくりがしたい」と考えるようになっていた。
「新たな塾をするなら行きつけの店も多く、周辺に多くの学校が集まる新大工エリアが面白いのではないか」と考えていた本田さん。妻も自身が営む飲食店の移転を考えていたことから出店を決めた。
店内の本棚には参考書の他にもさまざまな書籍が並び、自由に読むことができる。カフェタイムはドライカレーまたは、チキンライスの入ったハンバーグを特製ソースで煮込んだライスインバーグや、曲げわっぱの弁当箱に詰めることで開くときのワクワク感を演出するなどハンバーグを中心としたフードメニューを提供。「すっきりとした味わいの中にもコーヒーの風味をしっかりと感じてもらえる味わいを追求した」というコーヒーやパフェなどのカフェメニューを楽しむことができる。
個別授業の塾となったことから「『伸ばしたい教科に力を入れる』『英検に向けて今月は英語に注力する』など受講内容を自由に決められる」と本田さん。移転に伴い講師もこれまでの倍となる5人に増やし、年齢も経歴も幅広くすることで子どもたちに対して間口を広くし、妻も子ども発達インストラクターの資格を取得。本田さんは「居心地のいいカフェ空間とすることで『塾に行く』というハードルをなくすだけでなく、不登校の子どもたちの居場所にもなれば」と笑顔を見せる。「将来的には演奏会やイベントなどができる空間にしていければ」とも。
営業時間はカフェ=10時~15時、塾=平日・土曜日16時~22時。ともに木曜定休。塾の自習室利用料は月額5,000円。
※12月18日追記:カフェの営業時間が日・祝日とも10時~15時に変更になりました。