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桜町公園でウクライナ支援チャリティーイベント 呼びかけに42人集まる

参加者全員での集合写真

参加者全員での集合写真

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 ウクライナ支援チャリティーイベントが3月27日、桜町公園(長崎市桜町)で開かれた。主催は「長崎国際交流団体 Nakama(ナカマ)」。

参加者が持ち寄った各国の料理。ビーツポテトサラダ(左奥)、ミルクタルト(手前)、クラブラグーン(中央奥)

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 自身の留学経験から、留学などで長崎を訪れる外国人に孤独を感じてほしくないと代表の脇葵依さんが2017(平成29)年、地域に根付いたコミュニティーをつくろうとカフェなどで集まり交流イベントを開いてきた同団体。新型コロナウイルス感染拡大後は、オンラインで毎週水曜にイベントを開きながら、状況に応じてリアルでのイベントも開催するなどして活動を続ける。

 チャリティーイベントは、2月24日にロシアがウクライナへ侵攻したことに心を痛め何らかの形で支援するとともに多くの人にウクライナの現状を知ってもらおうという脇さんの提案で開催。脇さんは「支援に賛同してくれる人と協力できたら少しでも力になれるのではないか」と話す。桜が見頃を迎えることから花見を兼ねて企画した。

 当日は、数日前から呼びかけたにもかかわらずさまざまな国籍の42人が参加。菓子や軽食と共に母国の料理を味わってほしいと参加者らが作ったビーツポテトサラダ(アルゼンチン)、ミルクタルト(南アフリカ)、クラブラグーン(マレーシア)など各国の料理を持ち寄った。参加者のみならず近くで花見をしていたグループやインターネットでイベントを知ったという人から義援金の申し出があったという。

 壱岐市の小学校で外国語教員を務めるウクライナ・ハリコフ出身の小野ヤーナさんはオンラインでビデオメッセージを寄せた。ロシアの侵攻を受け、故郷にいる家族や友人を通じて得たウクライナの現状を発信するとともに住居を失ったり避難生活を強いられたりしているウクライナの人々を直接支援する活動に取り組み始めている小野さんは「生き残るために一生懸命な家族や友人らを支援するために皆さんの協力が必要」と訴え、脇さんを中心に支援の輪が広がっていることに謝意を伝えた。

 「被爆地・長崎の人の平和に対する思いは強いと改めて感じた」と脇さん。「個人レベルからの小さな取り組みだが、イベントを通じて戦争が起こっていることを少しでも多くの人に身近に感じてもらうだけでも平和に対する意識は大きく変わるのではないか」と期待を寄せる。

 集まった義援金は小野さんが運営するNPO法人「Beautiful World(ビューティフルワールド)」を通してウクライナに送る。

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