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東山手「地球館」がリニューアル 体制一新、25歳の青栁さんが館長に

新館長に就任した青栁智子さん

新館長に就任した青栁智子さん

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 東山手洋風住宅郡にある「地球館」(長崎市東山手町)が12月2日、リニューアルオープンした。

長崎県産の若鶏を使ったチキンプレート

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 旧外国人居留地エリアのオランダ坂の通りの一角にある同館は1890(明治20)年代に外国人用賃貸住宅として建てられた7棟の洋館のうちの一つ。これまで長崎国際交流塾が運営してきたが、コロナ禍による活動の制限や前代表の高齢化で継続が困難となっていた。前代表が「手放してしまうよりも若い人に託したい」と次の担い手を探していたところ、居留地のまちづくりに取り組む25歳の青栁智子さんとつながった。

 同館リニューアルに伴い運営体制を一新し、館長に就任した青栁さんは大学進学で上京し、卒業後にUターン。東山手町に住みながら「東山手地区町並み保存会」に所属し、地元のイベント運営などに携わってきた。「歴史や活動の経緯を知らない私が受け継いでもいいのかな」と初めは不安だったという青栁さん。3カ月ほど地球館に通いながら運営者と関係性を築いたことで「居留地で国際交流できる場所が少ない。私が関わることで国際交流へのハードルを下げたいという気持ちが芽生えたことで挑戦を決めた」と振り返る。

 リニューアルに伴い、館内にあった「ワールドフーズレストラン」も「cafe slow(カフェスロー)」として生まれ変わった。青栁さんと同世代の田中雅人さんがカフェの店長に就任。趣味がお菓子作りという田中さんは、将来カフェを開業することを目標に建設業から転身。飲食の道にチャレンジすることを決めた。

 青栁さんは「地球館は今年で25周年を迎える。今までの国際交流の経験を大事にしながら、地域の人が気軽に集まりやすい空間づくりを目指していきたい」と意気込みを見せる。「私たち自身がそうであるように、若者のチャレンジの場にもなれば」とも。

 開館時間は10時~17時(金曜・土曜は20時まで)。水曜定休。

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