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長崎市役所で新庁舎移転前に写真展 60有余年の往時しのぶ

写真展の様子

写真展の様子

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 長崎市役所1階ロビー掲示板で現在、現庁舎の歴史や街の変遷をテーマに写真展が行われている。

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 フィルム撮影された市政広報写真のデジタル化にも取り組んでいる長崎市広報広聴課が主催する同展。市役所の機能が来年1月4日、魚の町に建設中の新庁舎に移転することから、1959(昭和34)年に落成した桜町庁舎や周辺の街の変遷をテーマに写真展を企画。10月13日から写真を展示している。

 11月11日まで行っていた第1弾では「ありがとう!桜町庁舎」と題して、現在の庁舎の歴史を紹介。市制70周年記念事業の一環で建設がスタートした同庁舎。建設途中の1958(昭和33)年に前庁舎で火災が発生したことから全面改築工事となり、翌年4月に落成。その後、別館が完成して現在の姿となった変遷を紹介した。

 第2弾では桜町周辺をピックアップして街の変遷を紹介。勝山小学校(現・桜町小学校)の校舎や旧長崎駅舎、現在は市役所別館となっている商工会議所の建物などの写真を展示した。

 12月5日に始まった第3弾では新庁舎の建設が進む魚の町周辺の街の変遷にフォーカス。新庁舎が建つ場所は1962(昭和37)年に公会堂が建てられ、芸術文化の発信地として使われてきた。公会堂では毎年、成人式が行われ、広場は長崎くんちの踊場の一つとしてにぎわいを見せた場所。このほかさまざまな式典や会合、物産展などのイベント会場として、市民の集う憩いの場としても長年愛されてきた。

 ロビーでは待ち時間の合間に写真を眺め、過去の様子を懐かしむ人の姿も見られる。

 同課の福田勇さんは「まもなく役割を終える桜町庁舎は市政推進の拠点として60有余年の間、多くの市民が訪れてきた場。『ありがとう』そして『お疲れさま』という思いでご覧いただければ」と笑顔を見せる。

 写真展は今月28日まで。

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