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長崎県美術館でアートイベント 感性の高い若者の発掘と活躍の場創出目指す

ポスターを手に来場を呼びかける柿田紀子さん(左)と県文化振興・世界遺産課の三原真奈さん

ポスターを手に来場を呼びかける柿田紀子さん(左)と県文化振興・世界遺産課の三原真奈さん

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 長崎県美術館(長崎市出島町)で2月5日、長崎の若者と文化芸術を通して集うイベント「Artmucation(アートミュケーション)’23」が開催される。主催は満月BAR推進実行委員会と長崎県。

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 同実行委員会は2017(平成29)年から、長崎と学生とをつなぐイベント「満月BAR」を開催。地元アーティストや文化芸術活動に取り組む若者にも参加を呼びかけ、長崎の酒や料理とともに芸術を楽しむイベントとして、2019年までに4回開いてきたが、コロナ禍で中止を余儀なくされた。

 コロナ禍で活動の縮小を余儀なくされ、表現の場を失った若者も多くいることから、実行委員長の柿田紀子さんが「文化芸術活動に取り組む若者たちに表現する場を提供できないか」と模索。長崎県文化振興課(現文化振興・世界遺産課)の協力で昨年3月、オンラインイベント「アートミュケーション(Artmucation=ArtとCommunicationをかけ合わせた造語)」を開いた。

 「いわゆるZ世代の若者にフィーチャーし、感性の高い若者の発掘と活躍の場をつくり出すことを目指す」という同イベント。第2弾となる今回は「自分の可能性を広げるチャンスとして、若い世代が新たなことに取り組んでほしい」という願いを込め、「挑戦」をテーマに据えた。

 アートコンテストでは、長崎県内在住の中学生~20代を対象に音楽やダンスなどのパフォーマンス、写真、映像、絵画、デジタルアートの5部門で作品を募集。第1部では「新しい『NAGASAKI』を体感する空間」をテーマにした応募作品を長崎県美術館のホールで展示。「若い感性のアート作品であふれるアートミュージアムにし、アーティストとも直接触れ合えるようにする」という。

 第2部では、映像や音楽制作などを手がける現役プロデューサーや現代美術家を審査員に迎えてコンテストを開催。各ジャンルから優秀作品を選ぶほか、全部門から最優秀賞を選出し「県知事賞」を贈る。

 「才能ある若者がいるのに知られるきっかけが少ない。コンテストを通して活動の場が広がってくれれば」と柿田さん。「コンテストには素晴らしい作品が集まった。大型スクリーンとホール全体に作品を並べるミュージアムは見もの。若者の感性にぜひ直接触れてほしい」と来場を呼びかける。

 開催時間は10時~17時。入場無料。コンテストはユーチューブでライブ配信も行う。

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