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長崎で「アート&カルチャー」テーマのオンラインイベント 「Z世代」の感性を発信

アートミュージアムの設置を予定する水辺の森公園

アートミュージアムの設置を予定する水辺の森公園

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 長崎の若者と文化芸術を通して集うイベント「NAGASAKI アートミュケーション22」が3月6日、行われる。主催は、満月BAR実行委員会。

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 同実行委員会ではこれまで、長崎と学生とをつなぐ「縁JOYプロジェクト」や「満月BAR」などのイベントを開催していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け中止していた。そこで、実行委員長の柿田紀子さんが新たなイベントを企画した。

 アートとコミュニケーションをかけ合わせた造語「Artmucation(アートミュケーション)」と題した同イベントは人が集まることがまだ難しいことからオンラインで開催する。高校生・大学生を中心とした「Z世代」のクリエーティブな感性を通じたコミュニケーションの実現を目指す。

 当日は、長崎大学経済学部2年生で空間づくりユニットとして活動している春田晃志さん・衣川日菜実さんが中心となって水辺の森公園(長崎市出島町)にZ世代のアート作品で作る空間「アートミュージアム」を設置。自身のアパレルブランド「NisW.(エヌイズダブリュー)」を立ち上げて活動している吉原太意さんやクリエイティブチーム「Kdia」のカメラマン有川慎吾さん、「若者の生活を豊かに、自分の個性を大事に」といったコンセプトの雑誌を作成している松本和樹さん、日時生活でインスピレーションを受けたものをイラストに表現している冨永百花さんの作品が並ぶ。「アートミュケーション」公式ユーチューブチャンネルを通じて衣川さんとクリエーターが作品紹介を行う。

 アートミュージアムは当日会場で展示を行う。「BAR KATARAI」では、春田さんや衣川さんを中心に長崎で活動するZ世代同士がアートやカルチャーを切り口に本音で語り合う様子をライブ配信し、チャットなどで双方向のやり取りができるトークイベントを行う。

 このほか、「長崎」をテーマにジャンルを問わず自己表現を競うオンラインライブコンテストも行う。審査員は、長崎県出身で映像監督や写真家として活躍する小野直樹さん、アニメの主題歌などを中心に編曲家やプロデューサーとして活動する多田彰文さん、世界を旅しながらプログラマーとして活動し日本でコミックエッセーの刊行も行ったラトビア人のアルトゥルさんが務める。ツイッターを通じて一般投票も行い、最優秀賞受賞者には旅行宿泊券とオリジナル動画制作権を贈呈する。都内のアートギャラリーに自身の作品を出展できる特別賞も用意する。

 柿田さんは「活動する個人をつなげ、若い可能性を感じられる機会にしたい。参加するアーティストだけでなく観覧する参加者にとっても刺激的な時間になってほしい。新世代の感性を感じてもらえたら。会場では若い感性に触れることができる。オンライン配信ではクリエーターからの作品解説などもあるのでぜひ見てもらいたい」と参加を呼び掛ける。

 春田さんは「トークイベントではこの1年間の活動で感じたジレンマや長崎の文化的側面に対して思うことなど、若者がマイノリティーであるが故に反映されてこなかった本音を語りたい。誰にも読めない不確かな未来を長崎はどう向き合っていくのか、アートやカルチャーの重要性も含め発信したい」と意気込む。

 オンラインライブコンテスト応募は2月28日まで「アートミュケーション」ホームページで受け付ける。対象は長崎県在住または、長崎県出身、長崎県内に勤務経験や行き来しているなど何らかの関係がある25歳以下。参加無料。

 イベントの模様は11時から18時にかけて「アートミュケーション」公式ユーチューブチャンネルでライブ配信を行う。

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