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矢上町の路地裏にパン店 「健康志向視野にこだわりの味届けたい」

来店を呼び掛けるオーナーの深堀さん

来店を呼び掛けるオーナーの深堀さん

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 長崎市矢上町の路地裏に2月25日、「boulangerie noah(ブーランジェリー・ノア)」(TEL 095-800-2369)がオープンした。

店の外観

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 オーナーの深堀雄大さんは高校卒業後に地元のパン店に就職。その後、大手パンメーカーや就労支援施設で製パンの指導員として経験を積んできた。昨年1月ごろから「自分の店を持ちたい」と出店地を探し、7月に場所が決定。約半年かけて出店準備を進めた。先月からSNSで試作商品の紹介を行い、「地元にパン屋さんができてうれしい」「こだわりのパン、楽しみ」といったコメントも寄せられていた。

 香ばしい匂いが漂う店内のカウンターには店名を冠する食パン「ノア」(1斤400円)を中心に20種類ほどのパンが並ぶ。パンに使う小麦粉は「食物繊維やビタミン、ミネラルを多く含み小麦の豊かな香りやうま味を生かしたパンに仕上がる」(深堀さん)ことから石臼びきする。もちもちとした食感と甘味が特徴の北海道産小麦「キタノカオリ」を中心にパンの種類に合わせて3、4種類を使い分けているという。発酵種は多くの種類で「ルヴァンリキッド」を使うことで風味豊かなパンを目指した。

 深堀さんが「より風味豊かで甘みが感じられる味わいを目指した」という食パンは指導員として働いていた頃から特に好評だったという一品。甘過ぎずコクのある花見糖や九州産の高千穂バターを使い、湯種製法で「もっちりとした食感と優しい味わいに仕上げている」という。このほか、水分量を増やして時間をかけ手ごねした生地を高温の窯で一気に焼き上げることで中を餅のような仕上がりにした「石臼挽きキタノカオリ」プレーン(180円)や「石臼挽きキタノカオリ」大納言・鹿の子金時(各250円)をはじめ、メロンパン(150円)、ショコラ(250円)などを用意する。

 バターや卵などを使わないことでカロリーを約半分にまで抑えたという「ヴィーガンマフィン」も並ぶ。深堀さんは「近年は健康志向の方も増えている。私も3人の子どもがいるので、町のパン屋さんとして子どもたちにも安心して食べてもらえる安全でおいしいパンを手掛けていきたい」と意気込みを見せる。

 営業時間は11時~17時(売り切れ次第終了)。日曜・月曜・祝日定休。

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