石丸文行堂本店(長崎市浜町)で2月8日~14日、洋画家・土岐勇将さんの絵画展「ながさき印象派展」が開かれた。
土岐さんは長崎出身の21歳。不登校になったことがきっかけで「自分の世界観を広げたい」と18歳のときにデンマークへの留学を決意。小さいころから絵を描くことが好きだったことから絵画を学んだ。約1年半の留学を経て帰国した土岐さんはデンマークで日常に絵画のある暮らしに感銘を受け、長崎の人たちにも絵画をより身近なものに感じてほしい、絵画の魅力を知ってほしいという思いから、画家として活動を始めた。
これまで長崎と福岡で個展を開き、画家として活動した1年目の集大成となる同展。展示する26点の作品は長崎の風景や人物、動物などを題材に明るい雰囲気で描いた。土岐さんの作品は描くものの輪郭や色ではなく、描く対象の周りの光や空気感をとらえることを目指す印象派と呼ばれる技法を用いている。
「絵を見に来てくれた人とのコミュニケーションも大切にしたい」と会期中は在廊して来場者と話をしながら作品を楽しんでもらえるようにしていたという土岐さん。今春からは長崎市茂木町にある宿泊施設「Nagasakihouse ぶらぶら」内にアトリエを構えることが決まっている。土岐さんは「人の心に癒やしを与える絵を目指していきたい」と意気込みを見せる。
4月27日から、ココウォーク長崎(茂里町)での絵画展も予定する。