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長崎・長与町の訪問型ペット火葬業者がセレモニーホール ニーズに応え開設

代表の松本あづささん

代表の松本あづささん

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 ペット葬儀・火葬を手がける「Ottotte(オットッテ)」(長与町高田郷)がセレモニーホールを開設して2月22日で3カ月を迎える。

長与町高田郷に開設した事務所兼セレモニーホール

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 代表の松本あづささんは長崎市内のペット霊園で約15年勤務していた。同市のペット霊園や火葬場は郊外にあり、ペットの死に際し霊園で火葬や納骨をしたくても育児や介護、高齢などの事情で「亡きがらを連れて行くことができない」という飼い主の声をよく聞いていたという。自身もペットを亡くした経験があることから、「飼い主の気持ちに寄り添ったペット供養をしたい」と一念発起して、県外では一般化している火葬炉を搭載した専用車で出張して営む訪問型ペット火葬事業を昨年1月20日に時津町で立ち上げた。屋号は長崎弁で「そこにいてください」という意味で使われる「おっとって」に由来。

 火葬はペットの大きさなどに応じてハムスターや小鳥、小動物から20キロ程度の大型犬まで対応。自宅でペットの亡きがらを引き取り永代供養するプランや炉前で「お別れ」ができる一任プラン、拾骨までできるプランの3つを用意。自宅や近隣で火葬が難しい場合は拠点で火葬して返骨するなどし、24時間365日対応する。

 開業当初は長崎市と西海市、時津・長与町への訪問を行っていたが、県内各地から依頼を受け、「大切なペットの見送りをお願いしてもらえるなら応えたい」と、現在は、北は平戸市や松浦市、南は島原半島まで県内本土全域へ出張している。

 サービスを行うなかで「ゆっくりとお別れする場を設けたい」という需要も一定数あることが分かったという松本さん。訪問専門で事業を行っていたことから事務所を兼ねたセレモニーホールを開設したいと開設を決めた。

 ホールには「最期の時間を心ゆくまで過ごしてほしい」と祭壇を設置。夜間にも対応するほか、希望があれば花なども用意。「大切な家族といつまでも一緒にいたい」という飼い主の声もあることから位牌や遺骨カプセルなどメモリアルグッズも扱う。

 松本さんは「近年はさまざまな形での見送りの希望がある。ずっと一緒に過ごしてきた家族だからこそ、飼い主の気持ちに寄り添ったサービスを提供していきたい」と笑顔を見せる。

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