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野母崎でコミュニティー形成目指すまちづくりイベント 長崎市南部7地区が企画

イベントを企画した安達さん(中央)ら

イベントを企画した安達さん(中央)ら

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 長崎のもざき恐竜パーク(長崎市野母町)で3月19日、地元魅力再発見コミュニティーイベント「ReLOCAL(リロカル)」が行われる。

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 同施設所長の安達考紀さんらが中心となって立ち上げた同イベント。長崎市南部にある「野母崎」「三和」「香焼」「深堀」「土井首」「伊王島」「高島」の7地区は人口が減少していく中、地域を盛り上げようと頑張っている若者がいるものの、地域が手を取り合って一つの取り組みを行うことはなかったという。メンバーの一人で長崎南商工会青年部長の深堀陽水さんは「それぞれの地域で市民が協力し、課題などを解決できる土壌があり、コミュニティーがあることから、南部7地区が一堂に会して、まちづくりイベントをしようと企画した」と話す。

 イベントではまちづくりの参考にしようとフォーラムを企画。行政と地域おこし協力隊の独自の取り組みによって、2年間で移住者を5倍、年間100人ほどまでにした長野県辰野町から一般社団法人「◯(まる)と編集社」代表理事の赤羽孝太さん、同町産業振興課の野澤隆生さん、地域おこし協力隊の鈴木雄洋さんをゲストに招き、「まちのつくり方」について意見を交わす。

 マルシェでは同地区の20店舗ほどが軒を連ね、ローカルグルメの販売やワークショップを開催。ビンゴ大会も行う。

 「地域の相談窓口」では子育てや介護、体のことについて民間企業が直接相談に乗る場所を設ける。地域で抱えている問題を住民が書き出す掲示板も設置。

 「有志30人ほどが、みんなでできることを持ち寄り企画したイベント。ただ単に辰野町のように移住者を増やすことが目的ではない」と話す安達さん。一方で辰野町の取り組みにはまちづくりの結果として移住者の増加につながっていることから、「辰野町の取り組みはまちづくりのヒントが隠されている。学べるところは学び、まちづくりの要となる『人』を大切にしながら、まずは長崎市南部が一丸となって何かに取り組むことができるコミュニティーをつくるきっかけにしたい」と意気込む。「この地域に暮らす人に地元の魅力を再認識してもらうきっかけにすると同時に、地域外の人がイベントに訪れることで地域のことを知ってもらうきっかけにしたい」とも。

 開催時間は10時~16時。参加無料。

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