住吉町のレストラン「巴里巴里」（パリパリ、長崎市住吉町）で現在、20周年記念イベントを行っている。

「フレンチシェフの洋食定食」で提供するバジルチキン

　オーナーの川瀬潔さんは辻調理師専門学校を卒業後、プリンスホテルや商船三井客船が運航する豪華客船「にっぽん丸」のレストランなどで料理人としての腕を磨いてきた。2000年3月、浜町にレストランを開業。フレンチスタイルを中心に地元の食材を使った和のテイストのメニューなども提供する多国籍料理・創作料理の店として親しまれてきた。10年ほど前に現在の店がある住吉町に移転していた。

　イベントは本来であれば3年前に開催を予定していたが、コロナ禍で断念。オープンから23年目を迎えた今年は川瀬さんが料理人として携わって40年となることも重なることからイベントの開催を決めた。イベントでは1人あたり1,500円以上の利用でビール、グラスワイン、ソフトドリンクのいずれか1杯を無料で提供。このほか、月曜～木曜限定で90分飲み放題付きの限定プラン（2,750円）も用意する。

　「コロナ禍が落ち着いてきたことで客層にも変化が現れてきている」と話す川瀬さん。「ここ数年はお酒を飲む客が中心だったが、食事を楽しむ目的で来店する客が徐々に増えつつある」と話す。住吉周辺では夜に定食などを提供する店がほとんどないことから新たに「フレンチシェフの洋食定食」（1,200円）を数量限定で提供している。

　3月18日から常連客に対するサービス企画として「夜のサブスク会員」の募集も始めた。500円を支払うと6カ月有効の会員になることができ、期間中は会員を含む3人まで特典を受けることができる。食事メニューの割引や記念日のお祝いプレートサービスなど6種類の中から1テーブル同一で特典を1つ選んで受けることができる。

　「ありがたいことに常連さんをはじめ、住吉に移転してからは一人暮らしの大学生や単身赴任で来崎した方など多くの方に利用してもらっている」と話す川瀬さん。「新しい企画とともに今後は要望の多いテイクアウトにも力を入れていきたい」と意気込みを見せる。

　イベントは5月10日まで。営業時間は、11時30分～16時30分、17時30分～21時30分（土曜・日曜・祝前日は23時まで）。