長崎地方気象台が3月30日、ソメイヨシノの満開を発表した。
桜の満開宣言は各地の気象台が行う季節観測の一つ。全国に58カ所の観測地点があり、長崎では気象台のある南山手町で観測する。標準木のソメイヨシノの花が咲きそろった時の約80%が咲いた状態を観測すると桜の「満開」を発表している。「満開宣言」は平年より3日早い発表となった。
長崎地方気象台では21日、平年より2日早く「開花宣言」を発表。今年はコロナ禍で自粛を要請していた団体での飲食を伴う花見が4年ぶりに解禁されたこともあり、発表から最初の週末となった25日・26日は市内各所でイベントなどが開かれた。約700本の桜が咲き乱れる立山公園(長崎市立山5)では4月2日までの18時30分~21時にぼんぼりを点灯するなど、夜桜を楽しむライトアップも各花見スポットで復活した。
市内屈指の花見スポットとして知られる「さくらの里中央公園」(さくらの里2)では晴れ間が見えた29日、満開を目前に多くの花見客が訪れ、桜の下で弁当を片手に談笑したり、満開の桜にカメラを向けたりするなど思い思いに楽しむ姿も見られた。訪れた花見客は「やっと思う存分花見を楽しめるようになった。今日は仲間と楽しみたい」と笑顔を見せる。
今週末にかけて花見イベントが行われる場所もあり、花見が楽しめる期間はもうしばらく続く。